餌の食べ方でわかること

 動物を群れで飼っている場合、食事の様子を観察することがとても大切です。きれいになくなった餌だけ見ても誰がどれだけ食べたのかわかりません。とくに群れの中の強い個体が、餌を独占してしまうことも多いのです。
 動物園では一部の種類の動物は夕方に寝室に入れ、個室に収容してから餌を与えます。そうすることによって弱い個体でも満足に餌を食べさせることができるのです。

(絵・文 / 飼育課:西村 慶太)