キーウィは1970年にニュージーランドから日本で初めて天王寺動物園に来園して以来唯一、過去も現在も当園で飼育し続けているきわめて貴重な動物です。
 当園ではキーウィ以外にも他園ではあまり見られない動物たちがいろいろいます。今回はそんな動物たちを紹介します。

(構成:西岡 真)



ニュージーランドの国鳥、夜行性なのでニュージーランド人でも名前は知っていても見た人は少ないようです。

 

カメルーン南部やガボン、コンゴなどの中央アフリカに生息するヒヒの仲間です。家族と一緒にいたり、50頭ぐらいの群れをつくって森林で暮らしています。日本では愛知県の日本モンキーセンターと当園の2カ所だけで飼育されています。

 

オオカミはヨーロッパから北アメリカまで広く分布しており、31亜種にも分けられています。オオカミは多くの動物園で飼育されていますが、チベットから朝鮮半島に分布するこの亜種を飼育しているのは天王寺動物園だけです。

 

北アメリカの草原に普通に見られるイヌ科の動物ですが、日本の動物園では周南市徳山動物園と当園と2カ所のみでしか目にすることはできまあせん。

 

チベットから東南アジアに分布するやや大型のヤマネコの仲間です。中国の上海動物園から来園した雄が1頭います。日本では他に群馬サファリパークに雄が1頭いるだけです。

 

インド、スリランカに分布するネコの仲間です。漢字で書くと「漁り猫」、英名はFishing Cat、名前が示すように魚採りの名人です。天王寺動物園以外では名古屋市東山動物園で飼われているだけです。

 

南北アメリカに広く分布するコンドルの仲間です。今年5月に初めて繁殖に成功しました。名古屋市東山動物園と当園の2カ所だけで飼育されています。

 

マレーシア南部、スマトラ島北東部、ボルネオ島北部に分布するキジの仲間です。尾の形がうちわに似ているので、この名がつきました。当園以外では浜松市動物園で飼われているだけです。