多肉植物

 多肉植物の楽しみの1つでもある増やし方! 一度はまるとやめられないほど面白い植物です。ベンケイソウ科セダム属などは葉が取れやすいので容易に行えます。今回はセダム属の葉挿しについてお話します。

 葉挿しを行う時期は春と秋が最良です。でも春の方が生育は早いようです。しかし、すべての種が葉挿しができるわけでもなくセダム属の中でも「乙女心・万年草系」塔型クラッスラ、大型エケベリアなどは成功率は高くありません。

 葉挿しの方法は、まずぷくぷくと張りのある葉が大きいものを選びます。土は何でもかまいません。そのうえに蒔きます。埋めるとその部分が腐るので「置く」または「蒔く」感じです。水分があると腐ったり、根が出にくいので、ポイントは「乾いた土」に蒔くこと。根が出るまでは水はやらないでください。2〜3週間したら根が出てくるので、そのころから水をあげてください。多肉植物の特徴で、その葉から十分水を得ることができます。根が出てからも、初めは霧吹きでぬらす程度で結構です。1カ月を過ぎれば、芽が出始め、2カ月過ぎでほぼその形に形成されてきます。そのころには元の葉は、その栄養分としてカラカラに乾いてしまい、自然に外れたら、植え替えてあげてください。最も簡単な方法としては、親株から子株が出ているのは取って植えつけるのが一番のてっとり早い方法です。

多肉植物の増やし方の一例

(川島 美紀)