天王寺に仙人がいた!!
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イオナンタ |
仙人といっても雲や霞を食べて生きてる仙人ではありません。別名?空中の仙人と呼ばれているチランジア(エアープランツ)のこと・・・最近、エアープランツの名でよく見かけるようになったチランジアは、パイナップル科チランジア属の植物です。その数は500種類以上もあり、観葉植物でチランドシアと呼ばれるハナアナナスもこの仲間です。空中仙人のニックネーム?がついた訳は、空気中の水分を直接体内に取り込むことから、エアープランツの名がついたのです。
エアープランツの水やり
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ストリクタ |
エアープランツは、空気中の水分を取り込むことから栽培管理、とくに水やりの必要がない?・・・なんて間違った迷信めいた管理方法で枯らしてしまったなんてことも初心者の中には多くあったようです。では、エアープランツが空気中の水分を取り込んで生きているのは迷信なのか?迷信ではありません・・・エアープランツの取水方法を含めた生態を知ることが大切なのです。
エアープランツはアメリカの南部から中米・南米にかけて広く分布しています。この地域の気候は、昼夜の寒暖の差が激しく空気中の水分が葉の表面に水滴上に付着し。その付着した水滴を吸収し成長しているのです。ですから、家で栽培するときは霧吹き(ミスティング)が最適なのです。水やりは、1週間から10日くらいで十分です。
エアープランツに植木鉢は必要?
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エアープランツの根っこ |
エアープランツは葉の表面から水分を得るため根が存在するものの、取水のための根ではなくて自身の体をささえるための根であることも大きな特徴であるといえます。ですから一般的な植物のように植木鉢と土などは必要ありません。一般家庭で栽培する時は、半日陰で風通しの良い場所がいいでしょう。温度管理も20℃くらいが最適なので夏と冬は特に気をつけてください。
小さいエアープランツであれば浅めのプラ皿の中に水苔をひいてその上に乗せておくだけでもいいのです。水やり後のことも考えると最適です。枯れた根株や枝の上に置いたりするだけでもいいのです。
エアープランツも花を咲かせるの?
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カプトメデゥーサ |
エアープランツも植物である以上もちろん花を咲かせます。エアープランツの花自体は、小さいものの、色鮮やかであるのが特徴のひとつです。多くのエアープランツはひとつの株(かたまり)で一生のうちに1度だけ花を咲かせて、その後親株の脇から小さな株(子株)が生え種族を増やしていくのです。
エアープランツと友達になろう!!
エアープランツは、一般的な植物とは異質な印象を持たれがちですが、養土を必要としないこと以外は水や適度な太陽光も必要とする他の植物と同様、大きな違いはありません。あなたも気長につきあっていける友達としてエアープランツを育ててみませんか?
(岩下 昌徳)
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