アジアの熱帯雨林ゾーンに咲く花ゾウを彩る花たち


 生態的展示手法によりゾウの生息地を再現したアジアの熱帯雨林ゾーン。完全無農薬により多様な昆虫やその天敵の観察もできる生き物の豊かなエリアになりました。今回はそんな自然の中で、四季の季節感を感じさせてくれる名脇役の花たちの一部を紹介します。花の原産地がゾウの生息域に関係ないという突っ込みは不問に処します。 

(撮影:西村 慶太)

 

1. ヒュウガミズキ

開花期は3月ごろ。ゾウのエリアでは一番最初に咲き、早春を告げる落葉低木です。

ヒュウガミズキ

 

 

 

2. ノダフジ

開花期は5月ごろ。落葉つる性樹木で日本固有種。ゾウのビューポイントにて開花期には多くのお客様を喜ばせてくれて、夏には木陰を作ってくれます。

ノダフジ

 

3. エニシダ

開花期は5月ごろ。乾燥に強いマメ科の低木。西洋ではホウキの材料として知られ、魔女がまたがって飛ぶホウキもこのエニシダの枝で作られるそうです。

エニシダ

 

4. ストレリッチア レギネ

極楽鳥花と呼ばれ、切り花や観葉植物として栽培されます。熱帯植物のイメージがありますが思いのほか丈夫で、真冬でも屋外で開花していることがあります。

ストレリッチア レギネ

 

5. オオベニウツギ

開花期は5月ごろ。日本にもハコネウツギやタニウツギなど多くの近縁種が自生します。

オオベニウツギ

 

6. タイサンボク

開花期は7月ごろ。アメリカ原産の常緑高木。日本でもおなじみのモクレンの仲間です。

タイサンボク

 

7. ノウゼンカズラ

開花期は7月ごろ。中国原産の落葉つる性樹木。真っ赤な花が遠くからでもよく目立ちます。花粉を食べに来たシロテンハナムグリの姿が見えますね。

ノウゼンカズラ

 

8. ヒガンバナ

開花期は9月ごろ。日本では彼岸花として赤色の花が有名ですが、園芸界ではリコリスと呼ばれ白や黄色、ピンクなど様々な色の園芸品種が存在します。

ヒガンバナ