さて、ウラの顔と書きましたがそれはバックヤードのことです。今回はバックヤードで飼育している個体を紹介しましょう。バックヤードは動物の繁殖、保護個体、疾病など動物のストックと安心して休ませる場所です。そこには、いろいろな動物がいます。それではバックヤードの住人(爬虫類)を紹介しましょう。

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スジメアオナメラ Elaphe frenata (Gonyosoma frenatum) |
分布は中国南部、ベトナム北部。 展示しているミドリニシキヘビ以外にも緑色のヘビがいます。きれいな緑色のヘビです。「アッサムグリーントリンケット」の別名でも呼ばれています。全長が80〜100cm、最大130cmにもなります。
この個体はやや神経質で、不用意に手を入れるとカプッと咬まれます。そう、ヘビは咬みますよ。でも扱いが分かれば避けられます。
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カリフォルニアキングヘビ Lampropeltis getlus californiae |
分布は北アメリカ西部。 シマシマが綺麗なヘビですね。胴回りが太いなーって感じがします。毒蛇でも食べるのでキングスネークと名付けられました。
この個体の模様は「コースタルバンデッド」といいます。「コースタル・・・クリーム色の縞模様。バンデッド・・・横縞。」という意味なんです。 この写真の個体は脱皮前ですね。動きがあり、おもしろいヘビですが水換えの時は要注意です。手に向かってきます。さすがに咬まれたら痛そうです。ヘビは咬みますよ。あ、さっきも言いましたね...。
個体の動きを観察するしかない!
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ナイルオオトカゲ Varanus niloticus |
分布はナイル川周辺とサハラ砂漠以南のアフリカ大陸広域。 これはまだまだ小さい個体ですが、アフリカ大陸では最大のオオトカゲになります。、体色は黒褐色で黄色い斑点が横帯状に並んでいます。尾は縦に扁平で泳ぐのに適しています。
この個体はとにかく警戒心が強いです。ふだんは隠れていることが多いのですが、水に浸かっている時に私と目が合うと、ハッ!っと動きが止まり、その後、全速力でケージの中を逃げまわります。だから何もしませんよ!って...。
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クロホソオオトカゲ Varanus beccarii |
分布はインドネシア東部アルー諸島。 名前の通り、全身が黒色のツリーモニターです。ツリーモニター?そう、ほぼ樹上性のオオトカゲです。四肢は長く、指には鉤状になった爪があり、尾は物に巻きつけることができ、樹上での生活に適しています。
この個体は警戒心が薄いです。ケージの前に行くととりあえず寄ってきます。エサ?なになに?みたいな感じで。エサなら飛びついてきます。ただエサと違うと感じるとケージ内を縦やら横に全速力で逃げます。尾がクルクルと巻いていますね。この尾は物に巻き付けることができます。
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オオアタマガメ Platysternon megacephalum |
分布は中国、東南アジア。 名前が示すように、大きな頭が特徴です。このオオアタマガメは頭や尾を使い木登りがとても上手。数多いカメの種類の中でもっとも立体行動が得意だそうです。しかし2013年ワシントン条約締約会議で附属書Tに掲載されました。それだけ生息数が激減しているということです。将来はもっと深刻になっているかもしれません。
IFARのウラの顔(バックヤード)の動物たちは他にもいます。彼らには、もうひとつのウラの顔を持つものもあります。多くの爬虫類がペットとして流通していますが、飼育しきれなくて放棄され、警察の保護により預かった個体もいます。最後まで飼育することを心掛けて欲しいですね。
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