天王寺動物園は1915年(大正4年)1月1日に開園しました。開園当時の敷地面積はわずか26,025㎡で、今のアフリカサバンナゾーンからトラ舎あたりに当たります。その後、数度の拡張を経て、現在では110,000㎡になりました。敷地面積の変遷を時代時代の園内案内図などを基にたどってみました。
(芦田 貴雄、恒川 優子)

開園当時の動物園の図面(クリックで画像を拡大)

昭和9年頃の園内案内図(クリックで画像を拡大)
昭和10年の開園20周年を前に拡張南北両園を地下道で連絡し、地下道東側には淡水水族館を併設

開園20周年後の園内案内図(クリックで画像を拡大)
ゾウ舎が天王寺公会堂跡(現在の南園)に移り、その跡地にカバ舎となった。
また新猛獣舎が建設されている。

昭和29年頃の園内案内図(クリックで画像を拡大)
武徳殿跡地・日本庭園を編入。
戦中の猛獣処分の後、獣舎がそのまま残されたため、戦後に動物が再び導入されると戦前とほぼ同じ配置となった。 武徳殿跡地にはペンギン舎や猛禽舎、カンガルー舎など、日本庭園にはメリーゴーランドなどの遊具が備えられた。

昭和40年頃の園内案内図(クリックで画像を拡大)
開園50周年 円形カモシカ園完成。昭和40年にはゴリラが初来園。

昭和62年の園内案内図(クリックで画像を拡大)
2年後の1989年には、コアラが初来園。
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