ホッキョクグマの繁殖を考えた1年間


 天王寺動物園では約200種900点の動物を飼育しています。草食動物や肉食動物、大きなゾウから小さなネズミまで種類も様々です。餌(えさ)も動物に合わせていろいろ用意しなければなりません。そこで今回は動物たちの餌(えさ)とその調理場を紹介しましょう。

(土谷 正道)

 

調理場

ここが調理場、肉用と野菜用の台に分けて調理します。

通称“練り場”。

カバやクロサイなどの大型草食動物の餌を作るための通称“練り場”。大型の特性カッターでサツマイモやジャガイモなどの根菜類やキャベツなどの野菜を薄く切り、カルシウム、塩、フスマなどを混ぜ合わせます。

冷凍アジはここで解凍

ペンギンやアシカの餌(えさ)である冷凍アジはここで解凍します。

大型の冷蔵庫で保管

毎日市場から納品される野菜類はこの大型の冷蔵庫で保管します。

−20℃の冷凍庫

牛肉、アジ、オキアミなどは、−20℃の冷凍庫で保管します。

色々な動物に対応できるよう、鶏卵やウズラ卵などもあります。

色々な動物に対応できるよう、鶏卵やウズラ卵などもあります。あまり見慣れないマウスやラットなどの冷凍のネズミ類もあります。これはワシやタカ、フクロウなどの猛禽類の餌(えさ)になります。

調理場の隣は配膳室

調理場の隣は配膳室、翌日使う餌(えさ)を動物ごとに重さを計って分けます。