天王寺動物園情報誌~なきごえ~は1年に4回発行されています。
2019年4月【春号】を当園ホームページからご覧いただけます
http://nakigoe.jp/nakigoe/2019/1904/index.html
今号の注目をいくつか紹介しましょう!!
【動物とわたし】
特定非営利活動法人 精神障害者支援の会ヒットの林稔さんに、生物多様性啓発イベントについて執筆いただきました。
天王寺動物園では毎年、生物多様性を啓発するイベントを開催しています。林さんにも関わっていただいたイベントのようすも紹介しています。
【動物の造形】
「生き物を見せる動物園が造形…!?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、動物を観察するうえで貴重な視点を与えてくれる内容です。海洋堂 企画制作部の古田悟朗さんは、動物を造形する際にこのようにおっしゃっています。「日本一、いや、世界一その動物に詳しくなりましょう。」 動物のフィギュアをつくる、動物の絵を描く方はもちろん、そうではない方も「もし、この動物をつくるとしたら…」と考えながら観察すると、”世界一詳しくなれる”かもしれませんよ。
【ぐるっと園内見て歩き】
「クマたちのエンリッチメント」と題し、天王寺動物園応援団制度で支援いただいているみなさんと飼育担当者で動物の幸福度を向上させる試みを紹介しています。クマの仲間は長時間同じ行動を繰り返す”常同行動”が多いと言われています。そのため、動物の刺激となるようなさまざまなオモチャなどを与え、豊かな行動を引き出しているんです。市民のみなさんと協力したからこそ、動物がより幸せに暮らしていけるんです。
ちなみに”エンリッチメント”ということばになじみがない方もいらっしゃるかと思いますので、少し解説を。
エンリッチメントは動物園で暮らす動物にさまざまな刺激を与え、多様な行動を引き出すことです。重要なことは、動物がしたいことを選べるようにすることです。こっちに飽きても、あっちで遊ぶ。これが豊かな行動につながるんです。常同行動は、選択肢がなく、単一な行動しかないことが問題とされています。
ブログで紹介した以外にも盛り沢山の内容です。ぜひ、じっくりと読んでみてくださいね