みなさん、こんにちは
以前のブログで、ビルマニシキヘビが落ち葉の中にすっかり潜り込み、
まるで「かくれんぼ」をしているような様子をご紹介しました
その後も、しばらく落ち葉の中で過ごす日が続き、
「今、どんなふうに感じているのかな？」
「この場所は、少しでも安心できる場所になっているのかな？」
そんなことを考えながら、日々様子を見守っていました
そしてある日、
その静かな時間のあとに、これまでとは少し違う行動が見られるようになりました。
今回は、
ビルマニシキヘビの“かくれんぼ”のその後に起きた出来事と、
その様子を見て私が感じたこと、考え始めたことを、
記録としてお話ししたいと思います。
※前回の記事をまだご覧になっていない方は、
よろしければ、先にこちらをご覧ください。
①落ち葉の中で迎えた脱皮
落ち葉の中で過ごす日が続く中、
ビルマニシキヘビに、ある変化が起きました。
脱皮前で眼が白く濁っているビルマニシキヘビ
目が白く濁り、脱皮が近いことが分かる状態です。
脱皮前は、とてもデリケートな時期でもあります。
このときのビルマニシキヘビは、
完全に落ち葉に隠れて、姿が見えなくなっていました。
そっと様子を確認したときに、
落ち葉の中から、ひょこっと顔だけ出してくれた時の様子です。
その姿を見て、
この場所が、少しでも落ち着いて過ごせる場所になっていたらいいな。
安心して、きれいに脱皮ができたらいいな。
そんなことを思いながら観察していました。
そんな心配の中、ビルマニシキヘビはある夜、無事に脱皮を終えました。
②脱皮後に見られた、これまでにない動き
脱皮の翌日、展示場で見られたのは、
これまであまり見たことのない行動でした。
脱皮の翌日、木に巻きつき上り下りするニシキヘビ
細い木に体を巻き付けながら、登ったり降りたり。
展示場の中を立体的に使って動く姿が見られました。
この行動は、私自身も、チームのメンバーも、
これまでにあまり目にしたことのないものでした。
自然の中で見られる行動に近いようにも感じられ、
単純に、見られて嬉しかったです。
このときは、
無事に脱皮ができたことで体の調子が整い、
活動的になってきたのだと感じ、
ひとまず安心したタイミングでもありました。
③再び、落ち葉の中へ
脱皮後は、木に登ったり、展示場の中をよく動く姿が見られました。
しばらく活発に動いたあと、
ビルマニシキヘビは、再び落ち葉の中に戻ってきていました。
脱皮後、活発に動いた後に落ち葉へ戻ってきたビルマニシキヘビ
目もすっきりとした状態で、
落ち葉の中から少しだけ顔を出し、周囲のようすをうかがっているようです。
活発に動いた「あと」に、
自分から落ち葉の中へ戻っていく姿を見て、
この場所が、拠点のように使われているのかもしれないと感じました。
動き回る時間と、落ち着いて過ごす時間。
そのどちらも、自分で選びながら使っているように見え、
このときは、少し安心した気持ちになりました。
④気づき始めたもう一つの視点
脱皮後、ビルマニシキヘビは全体的にとても活発な様子を見せていました。
展示場の中をよく動き、
擬木に登っては、上の方のようすを確認するような行動も見られました。
ただ、観察していて、
左右の動きよりも上下の動きが多いことに気づきました。
また、この時期に給餌を試みたところ、
餌に反応こそするものの、匂うだけで食べてくれません。
これらの様子から、行動自体は活発ですが、
これまでとは少し違う視点から行動を見てみる必要があるのかもしれない——
そんなふうに考え始めました。
落ち葉によって落ち着いて過ごせる場所ができた可能性もありますし、
一方で、季節の変化や気温の変化を感じ取り、
より快適な場所を探している行動とも考えられます。
今の段階では、
どれか一つに決めることはできません。
⑤最後に
今回ご紹介したように、
落ち葉の中で過ごしていた時期から脱皮を迎え、
その前後で、ビルマニシキヘビにはさまざまな行動の変化が見られました。
落ち着いて過ごしているように見えた時間もあれば、
これまでにない動きが見られ、
「どういう意味があるのだろう？」と考えさせられる場面もありました。
今の段階では、
それらの行動が何によるものなのか、
一つの答えに決めることはできません。
見せてくれる行動の1つ1つから、
感じたことや気づいたことを重ねながら、
少しずつ理解していけたらと思っています。
これからも、
ビルマニシキヘビがどんな選択をしていくのか、
引き続き、よく観察していきたいと思います。
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