みなさま、こんにちは!
動物病院チームスタッフです。
動物病院でのお話をしますが、怖~い内容ではないので安心してくださいね
みなさまは薬を飲むのは得意でしょうか?苦手でしょうか?
薬と言っても、病気やケガの治療のため、病気の予防のため、健康維持のため・・・など、飲む理由はいろいろありますよね。
動物園にいる動物たちの中にも、いろんな理由で薬を飲んでいる動物がいます。
では、動物たちにどうやって薬を飲んでもらっていると思いますか?
もちろん錠剤や粉剤をそのまま飲んでくれる動物はほぼいません・・・。
そこで、その動物の好きな食べ物や飲み物に混ぜたりして投薬しています。
例えば・・・
エサにそのまま混ぜたり、お肉にくるんだり挟んだり、バナナやふかしたサツマイモを団子状にしてその中に埋め込んだり、マウスのお腹の中にしこんだり、ジュースに混ぜたり・・・。
方法はさまざまです。
しかし、敏感な動物は薬が入っていると分かった瞬間から食べなくなったり、吐き出したりする動物もいます。
以前、動物病院で検疫中だったブラッザグエノンの女の子の場合は、大好きなバナナを団子状にしてお薬を混ぜてみたところ、そのバナナ団子を壁や木にこすりつけたのです・・・。
こすりつけた後は、「なんやねん、これ・・・」という顔でこちらを見ながら怒っていました
(バナナの量をとても多くしてみたら何とか薬入りのバナナ団子を食べてくれました!)
このブラッザグエノンちゃんはとても敏感に薬を感じ取ったのです。
一方で、シシオザルの男の子は、薬入りのバナナ団子を疑いもせずペロッと食べてくれていました!「おいしい!もっとちょーだい!」と言わんばかりの顔をしながら(笑)
みんながシシオザルくんのようにペロッと飲んでくれればいいのですが、そう簡単にはいきません。
そこでスタッフや獣医師はいろいろな投薬(薬を飲んでもらう)方法を考えながら動物と治療を頑張っているのです!