フサオマキザルの健康診断

 

みなさんこんにちは。

 

天王寺動物園では、チンパンジーとサル類に対し、年に1回健康診断を行っています。

 

チンパンジーやサルの仲間は他の動物と比べてヒトに近いので、ヒトから病気をもらったり、反対にヒトに病気をうつしたりする可能性が高いためです。

 

ヒトでの流行がなかなかおさまらない新型コロナウイルス感染症は、サルにも感染することが分かっています。

 

 

 

先日、サルヒヒ舎で暮らすフサオマキザルの健康診断を行いましたので、そのようすをお届けします。

 

 

フサオマキザル(漢字で書くと房尾巻猿)は南米の森林にすむサルの仲間で、天王寺動物園では、マユゲ(オス)とザビエ(メス)の2頭が暮らしています。

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(向かって左マユゲ、右ザビエ)

 

2頭に麻酔をかけて眠ってもらった後、体重測定。

体重測定
採血、ツベルクリン接種を行います。
(下の写真では、足から採血し、まぶたにツベルクリン接種をしています。)

ヒトではツベルクリン接種を腕にするのが一般的ですが、サル類でまぶたにツベルクリン接種するのは、後日、ツベルクリン反応(接種部位が腫れるかどうか)を判別するのが容易なためです。

採血ツベルクリン反応

その他、聴診、細菌検査、ザビエは飼育員より腹部膨満の稟告がありましたので超音波検査も行いました。

超音波検査

ザビエのおなかも異常は見当たらず、今回の健康診断では2頭とも特に問題となるところは見つかりませんでした。

健康診断のスケジュールによっては、一部のサルが展示場に出ていない場合もございますが、ご理解いただけますと幸いです。

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