【10/29追記】ニホンツキノワグマのコテツが亡くなりました

本日10月27日16:30頃、ニホンツキノワグマのコテツが亡くなりました。

10月25日にお知らせした通り、ここ数日は体調不良のため展示を見合わせ、屋内で治療をおこなっておりました。

16:15頃までは座ってごはんを食べているすがたを確認していましたが、16:30頃に死亡しているのを発見しました。

これから解剖検査をおこないますので、詳細がわかりましたらブログでお知らせします。

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10/29追記】 

コテツの経過等について、追記させていただきます。 

 

長年、愛らしい姿を見せてくれていたコテツですが、今年の春頃から、時折せき込むような様子や、食べ物をうまく呑み込めない姿を見ることが出てきました。 

 

それでも、基本的には元気に過ごしてくれていたのですが、 

9月の中旬におなかに張りを確認し、診察を受けた結果、心臓が弱っていておなかに水が溜まっているのではないかと診断されました。 

しかし、年齢や体のことを考えると、麻酔には耐えられない可能性が高いだろうという判断から、麻酔をかけることはせず、投薬による治療を選択し、経過観察をしておりました。その結果、一時は咳も減り、動きも少し良くなってきていました。 

 

ところが、10月半ばから急激に状態が悪化し、食べ物を吐き出すようになってしまいました。大好きなハチミツや、流動食は多少食べてくれたので、投薬を続け、回復することを期待しておりました。

コテツも非常に頑張ってくれて、亡くなる当日には、少し食べる量が増え、排便も確認できたため、このまま好転してくれるのではないか?と、祈るような気持ちでおりましたが、残念ながらこのような結果となってしまいました。

 

解剖したところ、筋肉も脂肪もしっかりついていて、栄養状態はとても良かったと思われます。
そして当初の予想どおり、おなかや胸の中に水が溜まっており、心臓が弱っていた様子などが確認されました。
 


さらに、喉元には後天的にできたと思われる異常構造を発見しました。
この異常により、食べ物を飲み込みづらい状況にあったのだろうと思われます。


今はまだ、解剖により採取した検体(異常構造の部分も含む)を、病理検査に出しているところで、正確な診断は検査結果が返って来てからとなりますが、肉眼で確認した範囲では、おそらく死因は循環不全で、循環が悪くなって胸や心臓そしておなかに液体が溜まったことで、呼吸をするのも辛く、心臓も動きにくくなってしまったのだろうと考えています。
 

相当苦しかっただろうと思うのですが、食いしん坊なコテツらしく、本当に死ぬ直前までご飯を食べ、必死で生きようとしてくれていたのだと思います。

 

病理検査によって何か分かりましたら、改めてご報告をしたいと思います。 

病理検査は、結果が出るまでに最短でも1ヶ月程度かかりますので、お知らせは少し先のことになります。もうしばらくお待ちいただければ幸いです。 

 

まだ結果待ちの状態ではありますが、取り急ぎ今わかる範囲でご報告いたします。 

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