(12/26 21時追記) オオカミのチュンサンのお知らせ

みなさん、こんにちは。
本日は、現在、天王寺動物園のバックヤードで暮らしているチュウゴクオオカミのチュンサンについてお知らせします。
チュンサンは、2002年4月12日生まれの18歳。
野生で10年程度、飼育下で15年程度の寿命と言われるオオカミのなかでは、かなりのおじいちゃんです。
高齢のため、ここ数年はバックヤードでゆったりご隠居暮らしをしてもらっていましたが、この秋ごろから急激に足腰が弱ってきた様子が見られ、12月下旬になってついに立てなくなってしまいました。

ミンチを食べるチュンサン
立てなくなったあとも、以前ほどではありませんが食欲はあり、牛肉を手作りで粗ミンチにすると食べてくれるので、ミンチに薬をまぜて食べてもらったり、

排泄物で汚れたお尻をきれいに拭いたり、
清拭

床ずれになりかけのところに軟膏を塗ったり、
夏毛冬毛の生え変わりがうまくいかず、かたまってしまった抜け毛を取り除いたりしています。
(チュンサン、これ、あなたの抜け毛だよ)
チュンサンの抜け毛

また、寝たきりと床ずれを防ぐために床に人工芝を敷いたり、チュンサンのおなかの下にタオルを通して持ち上げて立ってもらうなど、姿勢を変えるお手伝いもしています。
からだを支えると、短い時間ですが自力で立ち、すこし歩くこともできます。

また寒さも厳しくなってきましたので、寝室にはもともと床暖房がありますが、毛布をかけ、電気ストーブを追加してあたたかくし、チュンサンが少しでも過ごしやすい環境をつくりながら見守っていきます。

(12/26 20時追記)

寒さが一層厳しいですので、本日、より細かい温度調節の可能な動物病院に移動してもらいました。

これで夜間についても快適に暮らしてもらえることと思います。

当のチュンサンはというと、後肢こそ立たないものの、引っ越し後も食欲は健在で、口元に持っていったミンチはペロリと平らげてくれました。

しっかり口から栄養が摂れているので、注射や点滴なども必要なく、大変落ち着いて暮らしてくれています。

このままゆっくりと穏やかな御隠居生活を送ってもらいたいです。



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