【訃報】チュウゴクオオカミ ララ(雌15歳)について

訃報

ララ(楽楽)のことを気にかけていただいていた皆様にご報告させていただきます。

ララは昨年夏の健康診断で腎機能の低下を確認したため、投薬を行って参りました。それ以来、約2か月に1回の頻度でけいれん発作を起こしていましたが、短時間で収まっていました。

しかし、4月12日に1時間以上継続する激しい発作を起こし、病院に搬送、麻酔下で入院治療を継続して参りましたが、意識レベルの低下や軽いけいれん発作の持続、腎機能が低下していたことによる腎不全に加えて、急激な肝機能の低下などの症状がみられました。このような状態で治療を継続しても今後回復する見込みが少なく、ララのQOL(生活の質)が低下し、苦痛が長引くと考えられたことから、ガイドラインに沿って、内部で検討会議を行いました。その結果、安楽殺が妥当であると判断し、昨日の17時過ぎに麻酔と薬剤による安楽殺を実施しました。

以下、担当者からのコメントです。

ララは2009年に4つ仔のうちの1頭として、天王寺動物園で生まれました。

子どものころから体が大きく、成長すると妹たちも率いて8頭の群れのボスになりました。妹のメラたちとの闘争に負けボスの座を降りましたが、その際大けがを負い一時は命の危機に陥ったこともあります。

遊び好きで、人に対しても友好的で、頭が良い、そんなオオカミでした。ダンボールに肉を隠しても最小限の動きで取り出したり、体重測定のトレーニングも積極的に参加してくれたりしていました。

体調を崩してからは寝室で寝ていることが多く、遊ぶ頻度も減っていきました。それでも薬入りの肉はしっかり食べて、治療に協力してくれていました。最後の数日も辛かったとは思いますが、持ち前の体力で粘り強く頑張ってくれたと思います。

今までララを気にかけていただいた皆様、ありがとうございました。

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