モナカとルナのインプラント処置

みなさんこんにちは ブログのチェックありがとうございます。

5/27,6/3と2週に分けて休園日にライオンのモナカ、ルナにインプラント処置をおこないましたので、お知らせします。

インプラントとは言っても、私たちの歯に埋めるようなものではなく、繁殖を制限するための薬剤をしみ込ませた小さな塊のことです。肩甲骨の背中側の皮下に埋め込みます。

去年も同じ処置を春におこなっていて、先発はモナカ。

まずは、通路に出して、バースケールで体重を計ります。109.2kg でした。

伏せた状態にして、肩甲骨の間を毛刈りします。写真は下向きに顔があります。

前回皮下に埋めたものを取り出して、取り換えるはずでしたが、昨年埋めた薬剤はこれまで埋めたものと違って細かったため、埋めた場所を探しましたが見つからず、そのまま新しいものを埋めることになりました。

 

お次はルナ、麻酔銃から発射された注射器が右太ももに刺さっていますが、動じません

ルナは、モナカよりも重量級のため、きっと前のインプラントは見つからないだろうと予想し、個体に負担の少ないよう麻酔時間を短縮して処置するため、当初からインプラントについては埋め込みのみ行うことにしました。

ルナの体重測定。182.6 kgでした。

そして2頭とも、麻酔がかかっている間に出来る採血や歯石取り、爪とぎが上手にできているかなども一緒にチェックしました。

奥の方の歯石がつきやすいところをめくってチェックしているところ(上)と、取れた歯石(下)

ライオンたちのような猛獣では、少し複雑な処置や複数のことを一緒にやってしまうには、麻酔が欠かせません。モナカは比較的スムーズに目が醒めましたが、ルナは次の日もまだ眠そうでしたので、そんな様子をご覧になったお客様もいらっしゃるかもしれません。体に脂肪が多いと、麻酔から醒めにくいので、これを良い機会として今後の健康のためにダイエットに励みます

今いるライオンたち、13歳以上とそれほど若くなく、肝臓や腎臓の傷みが血液検査の数値としてあらわれつつあります。加齢や個体の状態に合わせて、食餌内容や体重のコントロール、治療や運動促進など人間と同じようなケアが必要になってきます。

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