イヌワシの卵がかえってからもうすぐ4ヶ月、ヒナの成長の様子をお知らせします!!
(前回の内容はこちら→イヌワシの仮親作戦④|地方独立行政法人天王寺動物園)
6月中旬から、イヌワシのヒナが巣から少し離れた場所で過ごすようになりました。

生後56日目。まだ親との見分けはつきやすいころ。
夕方になり園内が静かになると、園路沿いの松の木に飛んできてくれることも。
先日雨が降った日には、昼間でも松の木で親たちと並んで、雨を浴びている姿が見られました

フ化後113日目。下から顔を出しているのがヒナ。
ぐんぐん成長し体も大きくなったヒナですが、親たちと見分けるのが難しくなってきました…!
ですが、よく見るとちょっとした違いがありますので、ぜひじっくり観察して見比べてみてくださいね
~親子のこれからについて~
イヌワシのペアは縄張り意識がとても強く、冬になり繁殖期に入ると、すでに巣立った子どもをテリトリーから追い出そうとします。
野生ではそれが「独り立ち」のきっかけになりますが、動物園ではスペースが限られているため、時には大きなケガにつながることも…
そのため、今年の秋頃にヒナを捕獲して、親たちと分けて飼育する予定です。
捕獲の際には採血を実施し、血液検査でオスかメスかを判定します💉
イヌワシはオスもメスもほとんど同じような見た目ですが、オスの方が少し体が小さい傾向にあります。
こちらのヒナも小柄なので、「オスかな?」と飼育員たちの間で予想していますが、確定ではないので検査結果が待ち遠しいところです!!
ヒナは親と分けた後、バックヤードで生活することになるため、みなさまにご覧いただけなくなります。
親子で過ごす貴重な時間もあと少しなので、ぜひ今のうちにイヌワシ親子に会いに来てくださいね

園路にいるスズメが気になる様子。
そんな姿をご覧いただけるのも残り僅かです。
おまけ
羽ばたきの練習をするヒナ