天王寺動物園のキリンの死亡について

お知らせ

令和4年4月26日(火曜日)に天王寺動物園でオスのキリンが1頭生まれましたが(令和4年4月26日報道発表済)、令和4年5月2日(月曜日)に亡くなりました。

生後ビデオによる監視などを含め24時間体制で見守ってきましたが、母親からの授乳が十分ではないと判断されたため、4月27日(水曜日)より飼育スタッフによる人工哺乳を併用し、5月2日(月曜日)早朝の授乳も無事に済ませたところでした。同日、10時50分頃、寝室で横たわっているのを発見し、獣医師による処置を行いましたが、11時2分に亡くなりました。死因は現在調査中です。

なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、献花台は設置しません。

当園はレッドリスト(注1の危急種にカテゴリーされているキリンの繁殖に取り組んできました。今回生まれたキリンの父親は平成25年4月に姫路セントラルパークからブリーディングローン(注2で借り入れた幸弥、母親は平成26年5月に近畿日本鉄道株式会社(現:近鉄グループホールディングス株式会社)から寄贈されたハルカスで、このペアでの繁殖は今回が3回目でした。

(注1)レッドリスト(IUCN Red List of Threatened Species)

国際自然保護連合(IUCN)が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリスト。
絶滅からデータ不足まで8つのカテゴリーに分類され、危急種は、環境の悪化などちょっとした状況の変化によって、容易に絶滅危惧種にカテゴライズされる恐れがある種。

(注2)ブリーディングローンについて

動物園同士が繁殖を目的として動物を貸し出し、あるいは借り入れする契約のこと。貸し出した動物の所有権を元の動物園に残したまま動物を移動させることができるので、希少動物の繁殖が活発に行えるメリットがある。生まれた子どもの所有権については両者で協議する。

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