チュウゴクオオカミ「 ドゥドゥ」の健康診断を実施しました

オオカミの寿命は飼育下で約15年と言われており、ドゥドゥもこの4月に15歳を迎えました。大きな体調不良はないものの、寝ている時間が増えてきて、少しずつ老いによる変化も見られてきています。
そこで、今の体の状態を知って老後に備えるために、麻酔をかけて健康診断することとなりました。
⇩展示場で寝ているドゥドゥ

今まで大きく体調を崩す事がなかったドゥドゥにとって、今回は生まれて初めて麻酔下での健康診断となりました。
⇩レントゲン検査の様子

⇩その他検査の様子

血液検査とレントゲン検査では、特に大きな問題は見られませんでした。
歯には歯石が溜まっていたのでクリーニングし、爪はよく歩いているだけあって、こちらが整えなくても良いくらいにきれいに削れた状態でした。

また、今回は健康診断と同時に去勢手術も行いました。
本来群れで生活するオオカミですが、ドゥドゥは兄のゲンゲンが亡くなってから一人暮らしが続いていました。と、いうのも、他の部屋で暮らしているのはドゥドゥと血縁のある姉妹だからです。今回去勢をすることで、子どもができてしまうリスクを無くし、姉妹と一緒に過ごせるように計画しました。無事手術は成功し、頃合いを見計らって同居練習もしていく予定です。

先日のブログでお知らせしましたが、天王寺動物園では配偶子バンク事業を始めました。
⇩配偶子バンク事業についてのブログはこちらからご覧いただけます。
https://www.tennojizoo.jp/blog/34160/

摘出したドゥドゥの精巣から精子をとり出してみたところ、活動性の良好な精子がとれましたので大切に保存していきたいと思います。

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