以前からチンパンジーのプテリは、口の中にできた潰瘍からの出血がたくさんたまって物が飲み込みづらくなっており、しっかり食べることはできていなかったものの、のどの洗浄や点滴などをおこない、経過観察を行って参りました。
チンパンジー「プテリ」について② | 地方独立行政法人天王寺動物園
一昨日から急激に食べ物が飲み込めない、水分も吐き出してしまうなどの症状が悪化し、また呼吸するたびに何か詰まっているような大きな音がしており、十分に空気が取り込めず窒息の心配があったため、急遽2月15日(日)に麻酔をして、前回同様に患部の組織のつまりを取り除くなどの処置をしました。気管の入り口が確認できないくらいの組織があり、できる限り壊死した組織や血のかたまりなどを取り除き、寝室にて覚醒を待っていたところ、呼吸停止したため緊急蘇生措置をおこないましたが、心停止に至りました。
以下、担当者からのコメントです。
プテリにはいつも助けられていました。私達が飼育するうえでプテリに苦労したことが全く無いくらいに、とてもお利口で賢いチンパンジーでした。群れの中のリッキー、ミナミという個性の強い個体に気苦労もあったと思いますが、孫のレモンとはとても仲良く、いつも一緒に行動していました。
後半は体調に波があり、薬を飲んでもらうのに苦労させて申し訳なかったなと思います。なんとかもっと長生きしてもらいたかったですが、残念でなりません。昨日(2月14日)が最後の群れでの暮らしでした。ここ数日徐々に体調が悪くなり、昨日はいつもすぐ帰ってくる部屋にもなかなか帰ってこず、帰ってからは食事も口にできず、水分も取ることができなくなりました。状況を上向けるため、いつもより大掛かりな治療をすることとなり、呼吸停止後も最後まで諦めず蘇生も試みたのですが、このような結果になってしまいました。
プテリが居なくなった事で、群れ内に変化が起きるかもしれないので、注意深く飼育していこうと思います。特にプテリとずっと一緒にいたレモンのケアもしていこうと思います。

プテリ、約30年ちかく天王寺で暮らしてくれてありがとう。お疲れ様でした。



