昨年亡くなったルースに関するご報告

ジャガー

みなさまこんにちは

突然このようなタイトルのブログが出て驚かれたかもしれませんが、昨年の10月に残念ながら亡くなってしまったジャガー・ルースについて、その後の検査から分かったことなど、いくつかご報告がありますので、少しお付き合いいただけますと幸いです。

ルースをご存じない方は、もしお時間があれば以前のブログをご覧ください。

過去のルースのブログ

ルースが死亡した際には死因を”止血異常”として報告しておりましたが、その後の病理検査等の結果から、その止血異常の原因が、白血病であったことが確定しましたので、ルースの死因を”白血病”と訂正させていただきます。

ネコ科の動物で白血病と似た症状を示す病気は、ウイルスが原因の感染症であるネコ白血病やSFTSなどをはじめ、いくつか知られていますが、今回のルースの件では、死亡当初からそれらの可能性を考え、様々な専門機関に検査を依頼しておりました。

その結果、ルースの場合はそれらの検査結果はすべて陰性でしたので、同じ舎内で暮らすジャガーのロンやピューマのマリーについては、白血病感染の心配はないものと考えております。どうぞご安心ください。

これらのルースに関するすべての検査結果が手元に戻ってきてから、ご報告しようと考えたため、このように亡くなってから時間が経過した後の報告となってしまったことをお詫び申し上げます。

動物園で暮らすような野生動物たちは、まだまだ研究が進んでおらず、多くの場合、解剖検査や病理検査を行っても、原因が分からないことも多い中で、ルースについては、詳しい死因が判明したことに少し安堵を覚えています。

しかしそれと同時に、動物の白血病を早期に発見することは難しいとはわかりながらも、何かできたことはあったのではないかと悔しい気持ちもあります。

この気持ちをルースに返すことはもうできませんが、現在闘病中のピューマのマリーの飼育管理には、ルースに教えてもらった経験が大きく生きております。その点でもルースには感謝の気持ちでいっぱいです。

マリーについても、現在決していい状況とは言えませんが、最善を尽くしてケアに努めております。

どうぞ温かく応援していただければ幸いです。

 

また、生前からルースを可愛がってくださった方々から、ルースが亡くなって以降、沢山のお花をいただきました。

遅くなってしまいましたが、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 

最後に、いつかブログ等で使用しようと思って撮り溜めていたルースの未公開動画がいくつかあります。

このまま記録データとして残しておくだけではもったいない、是非みなさんにも見ていただきたい。と思い、この度公開することにしました。

内容は何気ない日常の様子で、例えば木の上から飼育員を見下ろす姿や餌を食べる様子などです。

一部公開済みの動画も含まれていますが、もし良ければルースの元気だったときの姿をご覧ください。

本当にたくさんの方にルースを愛していただき、ありがとうございました。

 

 

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