メイちゃんのその後

みなさんこんにちは
いつもブログをご覧いただきありがとうございます

以前のブログでミミナガヤギのメイちゃんがひどい下痢を起こしているというお話をした後、
たくさんのご心配の声をいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

今日は、動物病院から、メイちゃんのその後について、お便りが届きましたよ~。

前回のメイちゃん情報を読んでないかたは、こちらを先に確認してから読み進めてみてくださいね。

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下痢は動物にもよくみられる症状です。
下痢はつまり、糞便中の水分含有量が増加することを意味します。

これは、浸透圧の異常、何らかの刺激によって腸粘膜細胞からの分泌量増加、腸粘膜透過性の上昇、腸管の運動異常などいろいろな原因によっておこります。

一過性下痢の多くは、過剰な食物摂取、ウイルス・細菌や寄生虫などの感染などのよって起こりますが、原因がわからないことも多くあります。

下痢の程度は軽度から重度まで、さまざまですが、軽度であれば絶食のみで改善することもありますが、原因を探るのと同時に、対症療法が必要になります

また、下痢は悪影響を与える原因を排出しようという正常な体の防衛反応なので、止瀉薬(下痢止め)などは使わないほうがいい場合も多くあります。

5月中旬↓
水様便

実際、メイちゃんには、プロバイオティクスの投与をこのころから始め、
あわせて投薬により、消化管内寄生虫の駆除を行ったところ・・・

※プロバイオティクス:動物の腸内細菌叢のバランスを改善し、有益に働く生菌剤や補助食品のこと。

インフォームド・コンセント

  1. 下痢の症状が出ている動物の腸内環境は、有害な菌が多い状況で腸内がアルカリ性に傾いている。

  2. プロバイオティクスは、腸内で短鎖脂肪酸や乳酸を産生して、腸内pHを酸性化する。
    これにより、有害な菌が減り、良い菌が増えて腸内環境が正常化する。

  3. その後、免疫機能や感染防御機能がうまくはたらくことにより、下痢やその再発を防ぐ。

5月下旬↓
軟便


6月上旬↓
その後

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いかがでしたか?
少し難しい言葉も多かったかもしれませんが、
この通り、メイちゃんの便は無事に良い方向に向かっています◎

プロバイオティクスは、私たち人間でもよく行われる食事療法で、
なじみの深いもので言えば、ヨーグルトなんかがこれにあたります。

いい菌そのものを食べる方法や、いい菌の餌になる物質を食べる方法などが知られていますが、
動物にとっても負担が少なく、その後にもよい影響を与えてくれることが期待されますので、
高齢のメイちゃんにとっても、無理なく方法で、少しずつ改善してくれているはずです

まだまだ油断はできませんが、今後も治療を続けて、メイちゃんには長生きしてもらいたいと思っています

たくさんのみなさんにご心配をおかけしているとは思いますが、
どうぞ、あたたかくメイちゃんを見守ってあげてくださいね。
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