世界サイの日 ☆つづき☆

みなさんこんにちは
いつもブログをご覧いただきありがとうございます

世界サイの日などなどについては、昨日のブログをご覧ください。
天王寺動物園では、現在クロサイの繁殖を目指してサミアとライには『ブリーディングローン』という形で、それぞれドイツのライプチヒ動物園と愛媛県のとべ動物園から来てもらっています。
このように、繁殖を目的として動物の貸し借りをする契約を、『ブリーディングローン(通称BL)』と、言います。

実は2頭とも天王寺動物園の所有権のない個体ということに驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんね。
もちろん、そんなことは関係なく、2頭ともとても大切に、大切に、飼育させていただいてますよ
なぜ、このような形をとっているかと言うと、野生のサイ達の数が激減し、絶滅危惧種として認定されています

これから動物園でサイの展示を続けるためには、野生のサイを捕まえて連れてくるのではなく、
世界中の動物園と協力をすることによって、動物園の中で数を増やす必要があるのです。

実際に、過去に天王寺動物園のサミーというオスがイギリスへ渡り、これまでにたくさんの子孫をもうけてくれており、クロサイの世界に大きな貢献をしてくれています。
Zuri
サミーの仔どもの生まれて間もない頃の写真をいただきました♪
2016年に生まれた時の写真で、Zuriという男の子です。

サイの赤ちゃんは、生まれた時には立派な角がなく、
顔がつるんとしています。
とてもかわいいですよね

そんなわけで、サミアとライにも、ぜひジュニアを期待しております

ただ、サイはとても大きな動物です。
もうこのブログをよくご覧のみなさまはお気づきかもしれませんが、このような大きな動物を初めて会わせるときには、ものすごーく神経をつかいます。

実際に、ライとサミアにも、いきなり同居をするのではなく、何度も柵越しの顔合わせ (私たちは「お見合い」と呼んでいます) を、行いました。

この状態で、相性のよしあしを見極めるのですが、
手前にいるサミアが、何度もライに向かって角突きをしようとしているのが分かりましたか?

一見、仲が悪くけんかを仕掛けているようにみえるかもしれませんが、
角突きはサイにとって挨拶のようなもの。
特に発情期には、頻繁にこの様子が今でも見られます。

お互いに怒っている様子はなく、どうやら相性はよさそう♪

そして、同居にこぎつけたのが、2019年の3月です。
これは、初めての同居の時の様子です。

発情のタイミングを見計らって、落ち着いて会うことができるように、平日の夕方から同居を行いましたので、照明がついております。

2頭ともテンションマックスですね!!笑
これからライとサミアの同居生活がスタートしました。

それから1年半が経過しました。
今現在、サミアとライの仲はどうなっているのでしょうか??

また明日に続きます☆

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