コビトマングースについてのお知らせ

みなさんこんにちは
悲しいお知らせです。

先日、コビトマングースのメス・メグミが亡くなりました。
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メグミは、2016年3月に天王寺動物園にやってきました。
と、聞くと、若い子が亡くなったように思われるかもしれませんが、メグミの場合、天王寺動物園に来た当初からすでに大人で、誕生日が分からない個体だったため、年齢がまったく分かりませんでした。

メグミ自体とても元気で、若々しく見えましたが、今年の春先から、メグミが食べても食べても太らないようになってきました。

その様子から、メグミはもしかしたら高齢なのではないかと想定をして、ケアをするようにしておりました。

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まず、動物性の食べ物の種類が当時4,5種類だったところを8〜10種類に増やしました。

これによって、カロリー摂取量を増やして、被毛の質を上げるとともに、筋肉量をアップすることを狙いました。
また、ハズバンダリートレーニングによって定期的に体重測定を行い、見た目と体重を確認しながら餌の調整を行いました。
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その結果、一時期痩せているように見えたところから、体重・見た目ともにある程度いい状態をキープすることができていたと思います。

しかしながら、この秋の気温の上下は、小さい身体には少しこたえたようで、天気の悪い寒い日には一日中巣穴の中から出てこないこともありました。

担当者でミーティングをし、メグミを温度調整ができるバックヤードへの引っ越しも検討しましたが、
暖かい日中にはオスのユキオと仲良く日向ぼっこをしていることもあり、1頭にするとより元気がなくなってしまうかもしれないと判断して、
巣穴の中に乾草などを敷き詰め、床暖房で温度管理をしながらケアをしていたのですが…
このような結果となり大変残念です。
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解剖の結果、肝臓の機能が低下していたことや、貧血だったことなどが分かりました。
その他の臓器の様子からも、やはり加齢による衰えがあったのではないかと考えております。

亡くなる直前までしっかりとご飯は食べていたので、胃の中には食べ物がしっかり入っていたそうです。

私自身は、亡くなる3日前に写真を撮りに行ったのが、メグミとの最後の時間となりました。
可愛い写真をたくさん撮らせてくれて本当にありがとう、メグミ。
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みなさまにもメグミをたくさん可愛がっていただき、ありがとうございました。

コビトマングースは本来群れで生活をする動物ですので、今は元気なユキオもメンタル面が心配です。
しっかりとケアをし、できる範囲でコミュニケーションをとっていきたいと思います。
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