ヨウスコウワニその後

みなさまこんにちは

日中はまだ暑い日が続いていますが、朝夕は過ごしやすい気温になってきましたね

さて、今回は、産卵からふ化に至るまでの担当者とヨウスコウワニの軌跡をお届けします。

産卵したの!?という方はまずは↓のブログからご覧ください。

ヨウスコウワニが産卵しました!
みなさまこんにちは 梅雨明けが恋しくなってきましたね さて、今回はヨウスコウワニ担当から待望の続編です🐊 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 前回のブログで、『ヨウスコウワニ恋の季節』をご紹介しましたが、その恋が一歩前進し...

ヨウスコウワニのふ化について、ニュースなどでご存じの方も多いと思いますが、日本では北海道の札幌市円山動物園に続いて2園目の繁殖となります。世界的にも繁殖例が少ないため、大変喜ばしい報告となりました!

 

遡ること3か月、産まれた卵をメス親から取り上げたのは6月20日。ワニはふ卵温度で雌雄が決まりますが、今回は雌と雄が産まれるちょうど中間の温度(30℃)で温める事にしました。湿度もとても大切で常に80%以上を保ちました。湿度が低いと、せっかくの有精卵であっても卵がヘコんで孵化できなくなってしまいます。

ふ卵器に入れて約2ヶ月が経とうとしてた8月13日の出来事・・・

毎日行う孵卵器内の確認をしているその時です!

なんと卵から鳴き声がするではありませんか!!

数秒置きに『クーッ!クーッ!』

【天王寺動物園】ヨウスコウワニ~卵の中で鳴く~

 

おーーー‼︎

ついにこの時が‼︎

皆さま聞こえましたか⁇

撮影している飼育員のシャックリではありません!

仔ワニが確かに鳴いています!

『さぁー!出て来い!』と、仔ワニが卵から出てくるのを今か今かと待っていましたが…。

鳴き声はしていますが一向に出てくる様子はありません

焦る必要はないのでゆっくり出てくるのを待つことにしました。

ワニの母親は仔ワニのふ化を手伝うことから、ふ化が近づいて来ると鳴いて親ワニを呼んでいるのでしょう。

母ワニに代わってふ化を手伝いたくなる気持ちをなんとか抑えて見守ります。

 

そして…

鳴き声を確認してから3日目の朝にふ卵器内を覗いて見ると、、、

無事に卵から出て来てくれていました。へその緒がまだ付いていたのでしばらくふかふかの水苔入りの水槽でゆっくりしてもらいます。

 

卵黄はしっかりと吸収しているようでした。

元気に動き回っています!

そして、さらにあともう2個の卵から鳴き声がし始めて小さな穴が開き始めました

最後に出て来てくれた仔ワニが、ちょうど卵から出て来た瞬間を捉えました!

ようやく卵の中で鳴いていた3頭の仔ワニが水槽にそろいました。大きさは23cm程度で、幼体特有の縞模様が鮮やかです。

今年産卵した数は14卵でしたが、無精卵もありました。中には発生(有精卵)していたにも関わらず、何らかの原因により途中で成長が止まってしまっていた卵もありました。ふ化率を上げることは今後の大きな課題の一つでもあります。

 

9月に入り、仔ワニたちの採餌も確認できました。今後はこの3頭の子ワニたちがしっかり餌を食べて順調に育ち、皆様に見ていただけるようしっかりお世話をしていきます!

 

おまけ

最後に出て来てくれた仔ワニだけが見せた行動がありました。他の個体はなかったのですが、3番目に出て来た個体だけが水槽に移動した瞬間鳴くのです!

尻尾の模様もいろいろで、産まれてきて早々に見られた3頭の個体差に感動しっぱなしです。

【天王寺動物園】ヨウスコウワニ~幼体鳴く~

ヨウスコウワニ待望のふ化から約1か月が経ちましたが、仔ワニたちの飼育も落ち着きはじめ、お披露目に向けて準備中です。楽しみにしてくださっているみなさま、お待たせしてしまい誠に申し訳ありません。

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