みなさん、こんにちは。
10月27日に亡くなった二ホンツキノワグマのコテツの最終診断が出ましたのでお知らせします。
天王寺動物園の動物病院で行った病理解剖検査で、食道に沿った異常な病変を発見したことから、より詳しい検査として行った病理組織診断の結果、袋状になった血腫(血液のたまり)という意味の「被嚢化血腫(ひのうかけっしゅ)」と診断されました。
なかには血液の固まりがありました。
何らかの原因により漏れ出した血液がその部分にたまり、動脈瘤のような大きなコブができたため、コテツはエサを飲み込みにくい状態になっていたと思われます。
また、心臓には明らかな病変は認められませんでしたが、肺動脈には血管壁の異常が認められました。
病理組織診断では直接的な死因の特定には至りませんでしたが、加齢により全身の臓器のはたらきが悪くなっていたと考えられます。
コテツ、天王寺動物園で暮らしてくれてありがとう。
この診断結果は、今後の動物たちの飼育に生かしてまいります。