2023年10月27日と10月28日、公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)が主催する会議「第23回種保存会議」が開催されました。
場所は天王寺駅のすぐ近く、都シティ 大阪天王寺です。
天王寺動物園もホストとして、全国の動物園や水族館からの参加者をお迎えする準備をしていました。
種保存会議とは
動物園・水族館の中心的な役割である”保全活動”について議論する、2年に1度の会議です。
日本国内の希少野生動物の保全活動の進捗報告や今後の方針を議論したり、飼育している動物たちを中長期的に維持する方策を検討したりと、さまざまな動物種で話し合いがもたれました。
今回の会議では209名が出席し、動物園や水族館だけでなく、環境省や経済産業省、水産庁、海外の動物園からも出席がありました。
市民向けシンポジウム
10月28日の午後からは、市民向けシンポジウム「動物園水族館でつなぐ命ー自然と共生する世界を目指してー」を天王寺動物園で開催しました。
国内の保全活動をみなさんにも知っていただくため、JAZAが進めている事業の紹介がありました。
スジシマドジョウ類、ニホンライチョウ、アマミトゲネズミといった、あまり馴染みのない動物たちが紹介されましたが、保全を必要としている種に対する重要な取り組みであることを知っていただく大切な機会になったと感じています。
動物園ではあまり表に出ない保全活動ですが、みなさんにもっともっと知っていただくために、今後もいろいろな場をつくっていこうと思っています。