本日朝、二ホンジカの「アンコ」が死亡しているのを
担当飼育員が発見しました。
アンコはオスのアトムをはじめ、ヒノマル、メスのキナコ・マッチャとともに
2020年6月に天王寺動物園にやってきました。
二ホンジカの寿命は野生下では12~13年、飼育下では20年前後と言われています。
アンコの正確な年齢は不明ですが、推定16歳以上であり高齢といえます。
臆病な性格で、展示場の奥にいることが多いアンコでしたが
一緒に暮らすシカたちとは仲睦まじい姿を見せてくれました。
(写真奥にいるのがアンコ)
動物病院で解剖検査を行ったところ、直接的な死因については見つけることはできませんでしたが、
子宮蓄膿症と小腸の一部に腸炎、および広範囲に腹膜炎(おそらく慢性的な経過を経たと思われる)が認められました。
そのため、胃腸の動きに影響し、栄養吸収がうまく出来なかったことも考えられます。
しかしながら、予想していた歯の不正な摩耗などは特に見られず、とてもきれいな歯並びでした。
アンコが亡くなったことはとても残念ですが、悲しんでばかりはいられません。
他の4頭の二ホンジカもアンコ同様に高齢の個体です。
少しでも長く健康で過ごせるようにサポートしていこうと思います。
アトムやゑつ子は体重測定に向けたトレーニングも始めています。
その様子もまたお伝えしますね!