カリフォルニアアシカの高瀬(たかせ)が5月17日に死亡しました。
朝プールに浮かんでいる高瀬を発見し、死亡を確認しました。
高瀬は1997年6月6日に京都市動物園で生まれ、翌年1998年4月27日に天王寺動物園へやってきました。
以下、担当者からです。
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高瀬は群れの中でメスのリーダー的な存在でした。
子供アシカのキュッキュ(メス)やガルーガ(オス)が高瀬にちょっかいを出して遊んでいたり、また別の日にはアシカたちが高瀬を囲み互いにもたれ合って暖め合いながら寝ている光景を思い出します。
その時も群れの中心で安心感を与えてくれていました。
数年前から高瀬は白内障を患いほとんど目が見えていない状態でしたが、食欲旺盛で元気に生活出来ていました。お客様からも高瀬の白く濁った目の心配をして声をよく掛けていただきました。
最近では新しいことに挑戦していて体重計に乗ることも出来ており、今後は老齢を見据えたきめ細かい健康管理を目標にしていた矢先の出来事だったのでとても残念で仕方ありません。
高瀬が教えてくれたたくさんのことを今後のアシカ飼育管理に生かしていきたいと思います。
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昨日の病理解剖では、肺に少しの病変が認められたものの、直接の死因と断定できるような所見は得られませんでした。
いつも自由奔放で、若いアシカたちに負けず我先に!とエサを食べにくるとてもたくましく優しいアシカでした。
チョビがよく高瀬と一緒に泳ぎ、いたずらをしては怒られていた光景がとても印象深いです。
2019年に死亡したウナ子とはとても仲良しでした、ウナちゃん、高瀬をよろしく。
高瀬、ありがとう。