毎年開催している「カバの歯みがきイベント」
今年も6月2日(日)に開催します
そのイベントにともなってクイズラリーを開催します。
せっかくなので、クイズラリーで登場する動物たちを紹介し、野生の状況を少しだけ知っていただこうと思います。
天王寺動物園では3頭のカバが暮らしています。
少し前に話題になったゲンちゃん(メス)をはじめ、ティーナ(メス)、テツオ(オス)がアフリカサバンナゾーンで見られます。
そんなカバは、野生ではアフリカに生息しています。
生息域の減少や農業の拡大が問題になっており、そこに住んでいる住民とのあつれきが生じています。
住民がカバに襲われ、死亡する事故も増えています。
さらに、政情が不安定な地域では、肉を得るために殺されるケースも多いようです。
私たちにとっては魅力的な動物ですが、生息地域のひとの暮らしによりいのちが脅かされる動物なんです。
天王寺動物園では2023年、国内の動物園では2園目となるヨウスコウワニの子が誕生しました。
中国のごく一部にのみ生息しており、2015年の調査から野生にはわずか136頭~173頭しか残っていないとの報告もあります。
生息域の減少や分断、自然災害、汚染など、生息数が減っている要因は多くあります。
現在は生息地を保全するとともに、飼育下で繁殖したヨウスコウワニを野生に戻す取り組みが進められています。
2023年にオープンしたアシカワーフで暮らす6頭のカリフォルニアアシカたち。
メスのチョビ、ユイ、チョコ、そしてオスのガルーガ、ツガル、ユウキです。
その名の通り、カリフォルニアアシカは北米に生息するアシカです。
アメリカの法律で保護されており、生息数も増加傾向です。
しかし、漁業の網に絡まることでいのちを落とす事故があとを絶えません。
また、エルニーニョ現象により食べ物である魚が減ることで、若いアシカが餓死してしまうこともあり、海の変化に影響を受ける動物です。
今後の気候変動により、より大きな困難が待ち受けているかもしれません。
今回はクイズラリーで登場する3種を紹介しました。
動物園でご覧いただける動物たちは、野生では人間の影響を少なからず受けています。
まずは、動物たちのためにあなたにできることを考え、実践してみてください
カバの歯とみなさんの歯をキレイにするイベントを通して、地球がキレイになるための行動を考えてみましょう