カリフォルニアアシカのガルーガ(オス)が、本日10月14日(月)に亡くなりました。
9月の終わりごろから下痢と体重減少が見られたため、糞便検査や血液検査などをおこない、整腸剤、抗生剤、下痢止めなどの投薬治療をおこなっていましたが、本日の朝に死亡しました。
ガルーガは2019年6月7日に天王寺動物園で誕生しました。
上の写真当日の体重は9kgほどでしたが…
スクスク成長して、
最近は110kgを超えるまでに成長しました。
ガルーガは食欲旺盛で、食べる量をコントロールしないとすぐに太ってしまうほどでした。
以前に暮らしていたアシカ池からアシカワーフに引っ越してからは、サブプール(小さめの展示プール)と屋内にある寝室で生活を送っていました。
少し臆病な性格で、見知らぬ物や初めて行く場所には特に警戒をしていました。
しかし、ハズバンダリートレーニングには協力的で、触診や口内チェック、体温測定、体重測定、そして採血もすることができました。
(ガルーガの体温測定トレーニングのようす。肛門からプローブを挿入し、直腸温をはかります。)
ガルーガは9月終わりごろから便が緩くなり、それとともに体重減少が始まりました。
定期的な体重測定を実施していたので変化には気付けましたが、投薬や食事量の調整などをしても体重の減少は止まりませんでした。
採血による血液検査から原因の究明を急いでいる矢先に亡くなりました。
サブプールにいる時はお客様とアクリル越しに戯れ合うのが好きだったのか、口を大きく開けたり、水中でグルグルと回るなどの行動が見られ、とても人気でした。
最近はユウキがサブプールにいることが多かったため、みなさんがガルーガを見られる機会が減っており、「ガルーガは最近どうですか?」と気に掛けてくださる方もいらっしゃいました。
今回、短い期間で体調が急変し、私たちもショックを受けています。
ガルーガの父親であるミークの死を通じて得た学びを踏まえ、息子のガルーガにはハズバンダリートレーニングを積極的におこなってきました。
トレーニングを通じ健康面で得られる情報もあったのですが、このような結果となり、とても悔いが残ります。
しかし、ガルーガからもらった経験を無駄にすることなく、他のアシカたちがより良い暮らしができるように努めていきます。
ガルーガとの思い出をつくってくださったみなさま、本当にありがとうございました。