今回はフンボルトペンギンの仕草について
まずはこちらの写真をご覧ください
※画像が見づらくてすみません
さて、手前に映っているペンギン🐧
体を捻って嘴で自分の背中をパクパクしているのですが、一体何をしているのでしょうか?
ペンギンを観察していると頻繁にこの仕草を観察することができます。
さて、なにをしているのでしょう?😊
正解は…
「羽繕い(はづくろい)」です
羽繕いとは、嘴を使って羽根についた汚れやゴミを取ったり、体から分泌される油分を羽根につけて手入れをすることです。鳥類にとって羽根は進化の過程で得た非常に重要な物で飛ぶ、泳ぐ、浮く、保温するなど生きていくうえで欠かすことができないものです。
鳥たちにとって大切な羽根ですから、日頃から自身でメンテナンスをしてしています。
先ほど「体から分泌される油分」と説明しましたが、鳥には”尾脂腺”(びしせん)と呼ばれる部分があります。
尾羽のやや上あたりにある尾脂腺から分泌される油分を嘴につけ、全身に擦り付けます。
〇印の部分の羽根を少しかきわけると・・・・
👆のような部分があり、こちらが「尾脂腺」といいます。
これで撥水性が上がり、皮膚をできるだけ濡らさないことで体の保温をしたり、汚れが落ちやすい状態を維持しています。
ちなみに…嘴で油分をつけることのできない顔や頭のまわりは、一度フリッパー(翼)に油分をつけたあとに、頭をゴシゴシとフリッパーにこすりつけています。
⇩こんな感じです😊
常日頃から羽根のメンテナンスを行っているおかげで…
水面にプカプカと浮きやすくなります。
泳いだり、潜っても羽根のおかげで体の内部までは濡れません。
近くで羽根を見てみると…
胸のあたりを見ると、しっかりと水を弾いているのがわかります。
(右の個体は昨年、下田海中水族館から天王寺動物園に引っ越してきたゴマです。現在は非公開場所(バックヤード)で飼育しているため皆さんからは見えませんが、元気に暮らしています♪)
また、ペアになっている個体は相手にコミュニケーションの意味も含めて羽繕いをします。
一羽で念入りにできない顔周りの羽繕いも、ペアで互いに羽繕いし合っている姿は見ていると心がほっこりします😊
是非、仲睦まじい様子を観察しにペンギンパークへお越しください
では、今日はこの辺で
おおきに
おまけ
ドアップのツガル(カリフォルニアアシカ)