配偶子バンク事業をはじめました

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

なきごえの記事でご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、天王寺動物園では日本動物園水族館協会(JAZA)と動物園水族館関係者や大学研究者からなる動物園水族館繁殖研究アライアンス(ZARAS)と協力して、配偶子バンク事業を始めました。

JAZAの配偶子バンク事業とは、避妊去勢手術を行ったり、亡くなった希少動物たちの精巣や卵巣から精子や卵子を保存する取り組みです。関西で精子を保存ができる施設が少ないことから、当園に声がかかり当園も参画することになりました。

当園ではこれまで長年にわたり、大学と協力して精子を保存したり、動物たちの血液や組織などの遺伝子源を保存したりしてきました。ここで改めて精子の保存を開始することで、希少動物の遺伝子の多様性を守る取組みにより一層貢献していきたいと考えています。

精子の保存については、動物種によってより良い保存条件が違い、分からないことも多くありますので、大学とも協力しながら行っていきたいと思います。

JAZAの配偶子バンク事業で対象になっていない当園の飼育動物についても、当園で独自に保存を試みたいと考えています。

配偶子バンク当事業の開始にあたり、保存の精度を高めるために、機器などを寄付金を活用して購入しました。寄付をいただきました皆様には心より感謝申し上げます。

 

タイトルとURLをコピーしました