110周年記念イベント「あつまれ!動物のおもちゃ職人」を開催しました!

 

天王寺動物園110周年を記念して、9月13日、15日、20日の3日間、特別イベント「あつまれ!動物のおもちゃ職人」を開催しました

 

天王寺動物園は「ひとにも動物にもやさしい動物園」を目指しています

そこで今回は、飼育員だけでなく、来園者みなさんにも動物たちの幸せアップ🆙に協力していただこうということで、動物のためのおもちゃをつくっていただきました。

 

おもちゃづくりのようす

会場には、想像以上に本格的な材料がずらり

 

トンカチやノコギリを久しぶりに手にする大人の方もいれば、小学校で習ったばかりの道具をスムーズに使いこなす子どもたちも

 

 

はじめて工具にさわった子どもたちも、イベントを通してどんどん上達していきました

 

「どうしたら動物が使ってくれるかな?」「この距離で届くかな?」と、みなさん真剣に動物の視点で考え、動物園によく来られる方々は安全面にも考えをめぐらせて工夫してくれました。

 

 

つくったおもちゃたち

フクロテナガザルには、消防ホースを編んで作ったハンモック

 

シロクロエリマキキツネザルには、木材とロープでつくったはしご

 

タヌキとアナグマには、ボルダリング風にのぼれる遊具と、パン食い競争のようにフィーダー(給餌器)を吊るしたアイテム

 

ヤギとヒツジには、消防ホースやプラスチックケースを使ったフィーダーを板に貼り付け

 

設置&動物たちの反応

完成したおもちゃの設置も、みなさんで協力しました

 

ヤギやヒツジは準備中から興味津々

熱心にフィーダーをつかってくれました

 

アナグマたちもすぐに遊んでくれ、みなさんガッツポーズ

 

タヌキ、テナガザル、エリマキキツネザルたちは、設置後ちょっと警戒気味・・・

観察している間にはつかってくれませんでしたが、その後しっかり遊んでくれていた動物たちもいましたよ

 

みなさんと行動観察をした結果、おもちゃを置いたことで、普段より動物たちの行動レパートリーを増やすことができていました

行動の選択肢が増えたことで、動物たちの幸せに近づけたのかなと思います

 

参加された方から、

「楽しかった」

「達成感があった」

「おもちゃをあげた動物たちのことがもっと好きになった」

「自分も幸せな気持ちになった」

といった感想をいただき、みなさん自身も楽しみながら、動物たちへの関心も高まったようです。

 

一方で、

「動物たちの反応を見て改善点がたくさん出た」

「すぐには使わない警戒心の強さにびっくりした」

といった、動物たちを幸せにすることへの難しさを感じた方もいたようです。

 

おもちゃ職人のみなさん、素敵なおもちゃをありがとうございました

動物たちのようすを見つつ、少し改良しながらつかえられればと思っています。

 

これからも、動物たちが楽しく過ごせる場所を、みんなで考えていきましょう

 

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