みなさん、こんにちは!
水辺の仲間たちに続いて、今回は「陸でくらす新メンバー」をご紹介します。
森の中を歩いていると出会えそうな、でも実はとても奥が深い生きものたちです。
それではスタート!
① コクワガタ
日本の森でいちばん身近なクワガタといえば、このコクワガタ。

コクワガタ オス(上)メス(下)
名前の「コ」は“小さい”という意味で、体の大きさはオスで3〜5センチほど。
小さくても立派なアゴをもち、樹液をめぐって他のクワガタとケンカすることもあります。
暗くなってから動き出すことが多いので、展示ではじっとしていることもありますが、
運がよければアゴを動かしたり、木のかげから顔を出したりする姿が見られるかもしれません。
展示ケースの中にオスもメスもいます
② ヒラタクワガタ
クワガタの中でも、名前のとおり“平たい”体をしているのがヒラタクワガタ。

ヒラタクワガタ
体がずっしりしていて、アゴも太く力強いのが特徴です。
が!!今回展示にデビューした個体は、小柄なサイズ。
昆虫は、最後の脱皮をしたときに大きさが決まるため、
この個体がこれ以上大きくなることはありません。
虫の世界にも、大きい個体や小さい個体など、さまざまな個性があるんですね。
③ オオクワガタ
「クワガタの王様」と呼ばれるほど人気の高い種類です。

オオクワガタ
がっしりとした体と、大きく湾曲したアゴがとても力強い印象。
木の穴などにすんでいて、昼間はじっと身をひそめています。
夜になると活発になり、アゴを広げて威嚇したり、ゆっくり歩き回ったりします。
じっくり見ると、体のつややかさやアゴの形の美しさにも気づけるかもしれません。
④ トビズムカデ
ここからは、ちょっとドキドキする生きものの登場です。
頭が赤く、脚がオレンジ色の大型ムカデで、体長はなんと15センチほどになることも!

トビズムカデ
強いアゴをもち、エサとなる昆虫をつかまえて食べます。
「怖い」と思われがちですが、じっくり見ると脚を上手に動かしてバランスをとったり、体をくねらせたりと、とても繊細な動きをしています。
ムカデの世界にも、ちゃんと“美しさ”があることを感じてみてください。
🌿おわりに
今回ご紹介した4種類は、どれも陸で生活する生きものたち。
姿かたちはちがっても、それぞれの環境にぴったりの体のしくみをもっています。
夜に元気に動き出す種類も多いので、隠れて見づらいことも多いですが、
アイファーで、森の中を歩くような気持ちでじっくり観察してみてくださいね。