チンパンジーのミナミの近況について②

ブログチェックありがとうございます

冷え込みが強くなってきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

 

さて、今回はチンパンジーのミナミの近況についてお伝えします。

以前のブログで尿中にたんぱく質がもれて血液中のたんぱく質が低くなっているため、薬を飲んでいるとお伝えしました。これは腎機能の異常でおこるネフローゼ症候群と考えられます。

人で行われている治療法を参考にしながら、ミナミはその後も毎日薬を飲んで元気そうに過ごしています。

ただ、その薬の中には副作用がでやすいものもあり、あまり長く続けたくないためある程度量を減らすと、また顔などにむくみが出てしまい、結局なかなか薬を減らすことができません。

今の状態だとこれまでの薬だけでは体調のコントロールが難しくなると思われるため、今週から次のステップとして新しい薬を追加しています。この薬も副作用が強く出る可能性があるため、ミナミの様子に注意しながらの投与にはなりますが、うまく反応してくれれば少しずつ薬をやめていけるかもしれません。

今のミナミの外見は、毛が薄く皮膚には赤みがあり、お腹もポッコリしています。これは薬の副作用と考えられ、おそらく薬をやめれば徐々になくなっていくものと思われます。

本人は特に気にしておらず、体調も良さそうで餌もよくたべていますので、外見よりも体調を優先して薬の効果がしっかり出る量を与えています。

お気に入りの毛布をお腹と太ももの間に挟んで運ぶミナミ。

 

今のところ新しい薬を飲んでも調子よく過ごしていますので、引き続き担当飼育員と獣医師と協力してしっかりと様子を見ていきたいと思います。

なお、11月に調子を崩したプテリも薬を飲んで少しずつ回復してきているようですが、体調にはかなり波があります。

当園では年齢も育った環境も異なるチンパンジーたちが暮らしています。彼らが幸せに過ごせるよう、獣医師、飼育員一丸となり取り組んでいますので、これまで同様あたたかく見守っていただけますと幸いです。

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