二ホンリスお引越しのお知らせ

飼育員ブログ

みなさまこんにちは

本日、12月2日にニホンリスが神戸市立王子動物園へとお引っ越ししました。

ご報告が事後になってしまい大変申し訳ございません。

~~~~以下、飼育担当者のコメントです~~~~

リスの展示場は動物園の端の方にあり、ファンがたくさんいるペンギンとレッサーパンダも近くにいるので、担当になった当初は「あまりお客様の関心は向かないかもなぁ」なんて思ったりもしていましたが、実際にはそんなことはなく、たくさんのお客様が興味を持って見に来てくださいました。

ですが、当のニホンリスはというと巣箱の中にいることも多く、タイミングが合わずに姿を見たことがないという方もいらっしゃるかと思います。

そこで最後に飼育員秘蔵のニホンリスコレクションを大放出したいと思います!!

エサを食べている様子です。器用に両手でエサを掴んで食べています。

 

水を飲む場面は数える程しか遭遇したことがありませんでした。

 

動きの素早いニホンリスの写真を撮るのには苦戦することが多かったですが、このときは休憩中だったのか撮影し放題でした。

 

春が過ぎ気温が上がり始めたころ、部屋と部屋を繋ぐトンネル内にいることが多くなりました。

巣箱に比べると風通しは良いかもしれませんがあまり快適そうではありません。

 

そこでケージの外側に保冷剤を掛ける場所を作り、その内側にニホンリスが涼めるポイントを設置しました。

 

最初は警戒はしていましたが、そこが涼しい場所であることを理解してくれたようです。

Amazonのほしいものリストにてご寄付いただいきました、ひんやりプレートも併用し暑い夏を乗り切ることができました。

 

エサはお皿に入れて一か所に置いて与えていたのですが、それだとあっという間に食べ終わって巣箱に帰ってしまっていたので給餌方法を変更しました。

エサを枝木にあけた穴に入れたり、爪楊枝に差したりしてあちこちに散らばらせました。

1つの皿に入っているから好物(ニンジンと蒸したサツマイモ)から食べているのかと思っていましたが、散り散りにしても他のエサはスルーして好物を探し回っているのが面白い発見でした。

 

肌寒くなってくると地面で日向ぼっこをするようになりました。

通りかかるたびにリスがどこにいるか確認するようにしていたのですが、あまり地面に降りていることはなかったのでうっかり見逃してしまいそうになりました。

 

せっせと樹皮をはがして集めています。巣箱に持って帰って巣材にします。

一度にたくさん持って帰りたいようですが、こまめに持って帰る方が効率いいような気がします

こんなにたくさんの表情を見せてくれた二ホンリスがいなくなることは非常にさみしいのですが、二ホンリスにとってはこの選択がよかったと信じています。

これまで応援ありがとうございました。

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これまでたくさん可愛がっていただいた二ホンリスではありましたが、天王寺動物園のリニューアル計画の中で、今後工事等が増えることから、移動場所の確保や騒音等の問題に直面したため、早めのお引越しを決定いたしました。

これまで二ホンリスを可愛がっていただき、誠にありがとうございました。

王子動物園でも、たくさんの方にかわいがっていただければ幸いです。

※動物園間を移動した場合、検疫という感染症などの持ち込みがないかどうか検査をする必要がありますので、王子動物園でこちらの二ホンリスをすぐに見られるわけではございません。ご了承ください。

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