トンネルを通って

テンジクネズミ

みなさんこんにちは

本日のスタッフブログはふれあい広場のこの動物について!



テンジクネズミです

今の季節はまだ寒く、基本的にバックヤードで過ごしてもらっています
(展示場で外の風を浴びてもらうため、数頭ずつ交代で展示場にも出ています)

昨年末からテンジクネズミの体重測定をするための取り組みが始まっていたのでその様子をお届けしますね

体重測定は、テンジクネズミたちが自ら体重計に乗ってくれる方法で行います。

が!ここで一つ問題が…

テンジクネズミたちは何頭も同じスペースにいるので1頭ずつ体重計に誘導する必要があります

そこで作成したのがこちら↓

なにやらトンネルのようなものが完成しました

このトンネルの真ん中、少し幅が広い所の床に体重計を置いています。テンジクネズミが奥から入ってきて、真ん中で餌を食べてもらっている間に体重をはかり、はかれたら手前側に抜けていく感じです!

1頭はかっている時に他の個体が進んでこないよう、黄色線の所で仕切れるようになっています!

これで1頭ずつ誘導する、という課題はクリアです

次の課題は、テンジクネズミたちがこのトンネルを通ってくれるか、はかり終わったら手前側に移動してくれるか、という問題です

この問題は、

トンネルを設置したら青草でトンネルの中に誘導

体重計の上に乗ってくれた時に青草や好物のリンゴ

はかり終わったら、また青草で手前側のスペースに誘導

手前側のスペースにはたくさん青草があり、はかり終わったテンジクネズミたちはトンネルに逆流せず手前のスペースに留まってくれる

という作戦で行いました。

はじめはトンネルの中にスムーズに誘導できなかったり、トンネル内でUターンしたり、逆流してくる個体がいたり、と少々手こずり、20頭~30頭を測定するのに20分ほどかかっていました
↓その様子がこちら

しかし、毎日繰り返していくとテンジクネズミたちもトンネルの中やその先のスペースでいいことがある!と覚えてくれたようで、10分以内に測定できるようになりました


見違えるようにスムーズですよね

ちなみに、手前スペースの青草はこんな感じでフィーダーに入れてみました!

食べやすいのか、食べにくいから集中して食べるのかは分かりませんが、ただ地面に置いていた時に比べて逆流する個体が減りました

ほぼ毎日測定しているので、太ってきたな~、痩せてきたな~、と個々にあった健康管理がしやすくなります

さらに、1頭ずつ名前がついているテンジクネズミたち、模様が似ている個体も多くパッとみただけではどの個体か迷うことがありましたが、1頭ずつをよく観察するようになったことで職員の個体識別の精度も上がりました

特別な技術がいらないので、新年度に新人さんが入ったり担当替えがあっても簡単に引継ぎができることも大きなポイントです

この春完成予定の新ふれあい施設(仮名称)にみんな元気にお引越しできるよう、体重測定以外の健康管理もしっかり行っていきます

おまけ
ウッドチップ入りのコンテナがお気に入りのシバヤギたち

手前(右)がクリーム、奥(左)がクッキーです

ウッドチップあったかいもんね

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