アムールトラ風 屋内展示室への道

飼育員ブログ

みなさんこんにちは

いつもブログをチェックしていただき、ありがとうございます。

今日は2月22日。「にゃんにゃんにゃんの日」ということで、日本ではネコの日とされています。しかも、今年は2022年。なんと、「にゃん×6の日」なんです

そこで、今日はネコの仲間を代表して、アムールトラの風(ふう)のお話をしたいと思います。

風は、2歳のオス♂のアムールトラで、秋田市大森山動物園で生まれ、昨年の3月に天王寺動物園に来てくれました。

天王寺動物園に来た日

ですので、来月で風が来てから1年になるんですが、彼は今もトラ舎の屋内展示室になじめず、扉を開けっぱなしにしていても、自分から中に入ろうとしません。

そこで、屋内展示室を好きになってもらえるよう、これまでにもいろいろと工夫をしてきたのですが、あんまりうまくいっているとは言えませんでした。

どうしても全身が屋内展示室に入ることに抵抗があるようで、長い間、上半身は展示場の中、お尻は隣の寝室に残ったまま。という状態でした。

飼育員用の通路から見ていると、基本はお尻がこんな感じ

これまでやってきたこととしては、

夕方のごはんを屋内展示室に設置してみたり、

過去にいたトラのにおいがありそうなものを撤去して、壁や床を洗いまくったり、

掃除で回収した風のウンチ💩(風のにおい)をあえて部屋の中に並べてみたり、

夜間の居場所が広がるように屋内展示室を開放したり・・・

これらの取り組みが少しずつ効果を発揮したようで、今では、スッと尻尾まで屋内展示室に入ることができるようになりました。

でも、ここに見えない壁があるようで、ここから先になかなか進めず、試行錯誤を繰り返しています。

今は風が1頭でトラ舎を使っているので、屋内展示室を使わなくても大きな問題はありません。

ですが、屋内展示室を使うことができれば、風自身にも、私たちにも選択肢が広がるので、これからもこの取り組みを続けていくつもりです。

もちろん風のペースに合わせながらですけどね

最初の頃と今の風の様子を動画にしました。

動画を見ると風がいろいろと考えながら行動しているのがよく分かると思います。

これから、どのように変化していくのか、みなさんも一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

たまに、こういう取り組みをしていると、「こんなに嫌がってんねんからやめてあげたらいいのに。」というご意見をいただくこともあります。

おっしゃる通り、彼にとって、今はまだこの取り組みはありがた迷惑でしかないと思います。

ですが、例えば運動場で急にものが壊れて緊急の工事が必要になったとか、台風で外に出るのがあぶないとか、突然外に出られない状況になるかもしれません。

その場合、少しでも広く空間を使うことができるようにしておきたいと考えています。

来るべきその日に向けて、”この部屋に無理やり馴らす”のではなく、”この空間を好きになってもらう”ための努力を続けていきたいと思っています。

見た目は凛々しいのに、ちょっとビビりな風にあたたかい応援をお願いします

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