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今年も7月に入り、暑くなってきましたね💦
当園で暮らしているドリルのドンは今年で29歳を迎え、徐々に体力的な衰えも目立ち、活動範囲も狭くなってきました。徐々に背中や脚の動きも悪くなり、以前のように活発には動けない様子です。定期健診でレントゲン撮影を行った際にも、加齢によって背中の骨の間の軟骨成分が減少し背骨(腰椎)同士が繋がる像(変形性脊椎症)がみられ、膝の関節も悪くなっているようでした。
そんなドンに暑い夏を少しでも快適に過ごしてもらえるように工夫を始めましたので、ご紹介したいと思います。
まずは、今年は夏本番に備えて、以前から行っている放飼場前の樹木やヘチマなどのつる植物の育成に加えて、放飼場の上部によしずと寒冷紗を設置し、日陰を増やすための対策を強化しました。(以前にも増して見えづらくなっていますが、そこはご容赦ください)

放飼場に張った葦簀(よしず) 放飼場前で育てている樹木およびヒョウタンとヘチマ
また、少しずつ痩せてきているため以前からエサにリンゴなどを追加していましたが、熱中症に備え水分もしっかり摂ってもらうため、最近はバナナやパイナップル、スイカ、オレンジなど好きな果物や水分が多い食べ物を積極的に与えるようにしています。

パイナップルやスイカを食べるドン
今年に入って、健康診断の際に昨年お世話になった歯医者さんに歯を再診していただきました。治療後の経過はかなり良さそうでしたので、他に気になる所も見てもらいました。高齢で歯の状態からも硬いものを食べるのが難しくなってきているので、水分の多いエサはその対策でもあります。
そして、放飼場で転倒した時に起き上がりやすいように、手掛かりとなる丸太と切り株を追加で設置しました。ドンは新しいものが苦手なので慎重に行いましたが、今のところはあまり気にせずに過ごしているようです。

転倒したときのてがかりに使えそうな丸太や切り株
また、以前から関節への効果を期待して抗炎症作用のあるサプリメントも続けています。
これからもドンの健康状態にあわせて柔軟に対応するよう飼育管理に努めてまいります。皆様もドンのことを温かく見守ってくださいね

フルーツ入りの氷を拾って食べるドン