企画展「戦時中の動物園」開催中

企画展

毎年夏に開催している「戦時中の動物園展」、今年も始まりました。

大正4年に開園した天王寺動物園は戦争を経験し、当時飼育していた多数の動物も犠牲になりました。この事実を過去の出来事ですませるのではなく、伝え続けていくために、毎年夏にこの企画展を開催しています。

昨年のテーマは「誰かの戦争ではなく私たちの戦争
戦争を過去の出来事にとらえる人も多い現代で、戦争を自分事としてとらえ、平和のために自分にできるアクションがなにかを考え実践する人が増えることを目的に開催しました。

今年のテーマは「私たちにいま、できること
戦争を身近に感じる昨今だからこそ、もう一歩踏み出して一人一人が平和のためにアクションをとることができる選択肢を提供し、アクションに繋げていくことを目指します。

開催期間中にご来園いただけない方もおられると思いますので、ここで少し企画展の内容をご紹介しますね

まず導入として世界各地の戦争の写真がずらっと並んでおり、
吹田市祈念資料館様からお借りした貴重な史料も展示しています。

進むと、剥製がずらり。

ここに並んでいる剥製の動物たちは、みんな天王寺動物園で飼育されていました。
戦争の影響で殺処分されたり、戦意向上のために軍装させられるなどして利用されていた動物たちです。(一部を除く)

剥製の向かいには、天王寺動物園で学芸員実習をしている学生が作成したブースがあります。

その中の、平和へのメッセージで草原を作ろう!というコーナーではたくさんの方がメッセージを書いてくれています。

(実習生ブースは期間中に内容が入れ替わる予定です。)

続いては、戦争は動物福祉にどんな影響を及ぼすのか、という解説や、

大きなモニターでは、大牟田市動物園公式YouTubeチャンネルより「ウクライナの動物園の現状(前編)」を上映しています。(大牟田市動物園様の許可をいただいて上映しています)

↓こちらからもご覧いただけます(約15分)

↓後編もあります(約15分)

この数か月、ニュースで見ない日はありません。私たちにとっていま一番身近な戦争なのではないでしょうか。
動画ではウクライナの動物園で働いている職員の方から貴重なお話を聞くことができます。
たくさんの方にご覧いただき、この戦争について考えるきっかけとなってほしいと思いました。

企画展の最後には、だれにでもできる平和へのアクションの選択肢を紹介しています。

「戦時中の動物園展」は8月28日(日)まで開催しています。
夏休み中、天王寺動物園に遊びに行くよ!という方は、ぜひ企画展にもお立ち寄りください

 

 

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