カバの飼育日誌④ 「カバ男君 キャッチマイハート」

天王寺動物園は今日は雨ですね
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カバ担当さんから飼育日誌第4弾が届きましたよ〜

4月1日に来園したカバ男君、当初は荒れていましたが、
4月14日に初めてバナナを食べてくれました。
それ以来、お昼の2時くらいにカバ男君と仲良くなるためにバナナで誘ってみました。
バナナをかざして誘うと食べたそうな表情で近づいてきてゆっくりと口をあけて
バナナを口の中に入れようとすると「やっぱりいらん!」と潜ってしまいます。
そんなこんなを繰り返していましたら
だんだんと食べてくれる確率がアップしてきました。
また吻も少しだけなら触らせてくれるようになりました。
手から渡す餌は、バナナから徐々に草食獣用ペレット(固形飼料)に切り替えていきました。ペレットは草などと一緒に床に置いて与えていましたが、飼育員の手で与えるようにしました。バナナで釣って呼んでいたのをやめて手を出して合図にしました。
飼育員が寝室際に立って手を差し出すとカバ男君はよってきてくれるようになりました。
s写真①
「手を差し出す〜吻タッチをする〜口をあける〜ペレットを入れる」
この動作をテンポ良く繰り返し行うことができるようになってきました。
まだ寄ってくるのに戸惑いがあったり近寄ってきても「ヤッパリいらん」と潜ったりすることがありましたが、4月20日ごろからは飼育員が寝室際に立つと積極的にこちらに来るようになりました。
ただペレットを与えても「はやくちょうだい!」と攻撃的な態度がありました。
5月10日ごろからそのような攻撃的な態度は見られなくなり、穏やかにペレットを食べてくれるようになりました。吻を触っても怒ることなく接していて表情も穏やかになってきました。
s写真②
5月14日ごろから掃除をしている最中も飼育員になつくようになりました。
ホースから出る水に反応しているようです。私はホースを合図にカバ男君には何もしてはいないので水洗いの後に餌がもらえるといった習慣がメキシコであったのかもしれません。
そのように想像して掃除が終わってから餌を与えるようにしました。
ただホースの水を口元に当てると怖がるしぐさを見せるので「ホース遊び」はまだしないことにしました。
s写真③
これまでは朝、飼育員が入舎してあいさつをしてもあまり寄ってこなかったのですが、5月18日ごろからはカバ男君から積極的に近づいてきて口を開けて「あいさつ」してくれるようになりました。
s写真④
日を追うごとにカバ男君と良好な接し方ができるようになってきました。
餌は飼育員から動物への気持ちです。カバ男君は受け取ってくれるようになりました。

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