令和4年度防災訓練を実施しました

飼育員ブログ

みなさまこんにちは

本日もブログをチェックしていただきありがとうございます。

昨日、防災訓練を実施しましたのでその様子をお伝えします。

昨年度は休園日に来園者がいらっしゃらない状況で実施していましたが、今年度は久しぶりに開園時間中に一般の来園者がいらっしゃる中で実施しました。

ご来園いただいた皆様におかれましては、訓練を温かい目で見守っていただきまして、ありがとうございました。

今年度は初めて天王寺消防署様にもご協力いただき、応急救護場の設置、負傷者役の皆さまの移動、ケガ人のトリアージを行うなど、応急救護についての訓練内容を充実しました。なお、ケガ人役としてzoo friendsの皆さまにボランティアとして協力いただきました。ありがとうございました。

訓練は、

①平日開園日の午前10時ごろ南海トラフ地震相当の地震が発生(震度6弱)

②園内で複数の負傷者発生(割れたガラスによるケガ人が多数)

③負傷者の救護、来園者のてんしばへの避難誘導、施設被害状況の見回り

④地震で倒れた木を伝ってライオン(オス)1頭が園路に脱走

⑤脱走ライオンに襲われ、飼育員1名が負傷

⑥負傷した飼育員を救護

⑦脱走したライオンを楯や網を持った飼育員が1箇所に追い込み、麻酔銃で麻酔をかけ沈静化した後捕獲、収容

という流れで、実施しました。

着ぐるみを使っての訓練ということで、一見ユーモラスに見えますが、捕獲用具の収納場所確認、負傷者の応急救護、震災発生時の動物の収容手順確認、麻酔銃の準備など、表には出てこない部分で細かく手順を追って確認し、連絡を密に取りながら動く流れを確認することができました。

では、ここからは防災訓練のなかでも動物園として特に責任重大な猛獣脱出へ対応した部分について、写真でその様子をお伝えします。

脱走したライオンが飼育員と遭遇!!

 

遭遇した飼育員が脱走したライオンに襲われました。

 

すぐに救護班が駆けつけ、応急救護場に搬送しました。

 

ライオンを壁際に追い込み、麻酔銃で麻酔を発射します。
安全のため必ず車両から発射します。

 

ライオンに麻酔が命中しましたが、沈静化するまでには
しばらく時間がかかります。

 

沈静化したことを獣医師が確認した後、網をかけて捕獲・収容します。
移動中も安全のため網をかけています。

 

訓練後は当園の向井園長による総括のあと、天王寺消防署の居波署長から講評をいただき、訓練に参加した職員一同、身の引き締まる思いで訓練を振り返りました。

居波署長からの講評の中でもありましたが、今回の訓練では、特に情報伝達の重要性と難しさについて再認識することができました。いただいたアドバイスを参考に次回の訓練ではより迅速に正確な情報集約・伝達を行い、不測の事態にも素早く行動できるようにしていきたいと思います。

天災はいつ何時襲ってくるかわかりませんが、いざという時に来園者の皆さま、地域のみなさま、そして天王寺動物園で暮らす動物達の安全を守ることができるよう、今後も職員とスタッフが一丸となって、日頃から備えていきたいと思います。

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