みなさんこんにちは
ブログチェックありがとうございます
今日はクロサイ舎からお届けします(*^^*)
天王寺動物園には、オスのライと、メスのサミアという2頭のクロサイが暮らしています。
見分けるポイントは、耳と角
ライは耳の先に生えている毛が長く、前の角がやや水平向きに生えてます
一方、サミアは耳の先の毛が短く、前の角は上向きに生えています
では問題です。
手前にいるのはどっちでしょう??
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見分けられましたか??
正解は、手前がライ、奥がサミアです。
さぁ、そんな2頭ですが、どちらも大好きなことがあります。
それは体をマッサージされること。。
ライは担当者に角の周りをなでなでしてもらうのがとっても大好き
眼がとろーんとしているのがお分かりいただけますか?
動画の最後の方で急に眼が開くので、その違いを見比べてみてください
さぁ、次はサミアに体のマッサージです
サミアは腰のあたりを撫でられるのがとっても大好きで、
なでなでしていると。。。
足に力が入らなくなってきます
しまいには、、、どてっ
寝転んでしまいます。
この光景が見たくて、ついついサイ達のマッサージに通ってしまいます
※あまり関係ありませんが、動画の2:05頃に、隣の寝室にいるライがとても甘えた声で鳴いています。
よければそちらも聞いてみてください
こうやって、普段からサイの体を触っていると、いいことがたくさんあります
①体のチェックが簡単にできる
泥浴びなどで体を擦りむいてしまったり、「角突き」という、サイ同士が角を思いっきりぶつける行動で、角の周りに小さな怪我をしてしまったりすることがよくあるのですが、
その時にはリラックスした状態で、傷のチェックをし、時には薬を塗ることができます
②リラックスしてもらう
天王寺動物園は、全国的に見ても珍しい、都会の真ん中にポツンとある動物園です。
そのため、とてもうるさい動物園でもあります。
サイ達は耳が発達した動物のため、物音にはとても敏感。
ライとサミアはある程度の音には慣れているのですが、それでも突然の大きな音にはびっくりしてしまうことも少なくありません。
そこで、寝室の中でもゴロンと横になってリラックスしてくれる時間があるのはとても大切
これにより、人を好きになってもらうこともできると思っています(^^)
マッサージの仕方は、私がクロサイに関わり始めてすぐのこと、ドイツの動物園で30年以上サイの担当をされていたという、大ベテラン飼育員さんと獣医師さんからコツを教えて頂いたのですが、
このマッサージで、普段から人が近くにいる状態を受け入れてくれていたから、出産後すぐに赤ちゃんを触ることも許してくれた◎というお話も聞きました。
どんなときでも安心してくれるものがあるというのは、動物の飼育に携わる人間にとって、とても心強いことだなぁと思います。
③お腹の調子が分かる
これについては、ん??と思われる方もいらっしゃいますよね。
実は、サイ達はリラックスをしてくれるとオナラがいっぱい出るんです
実際に、上の動画の1:24あたりでサミアがオナラをしている音が入っています
オナラの匂いでお腹の調子が分かります◎
といっても、お腹を壊していることはめったにありませんが、リラックス効果で腸の動きが良くなっていると思うので、これもとってもいい効果だと思っています。
④とっても幸せ
さらに、どういうことやねん!!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、サイの身体をマッサージをしているスタッフの表情を見ていると、みんなほぼ確実にニヤニヤしています
もちろん私もだいぶニヤニヤしてます!!笑
触られているサイ達も気持ちよく、触ってるスタッフもとても幸せな気持ちになれる、まさに至福の時間です♪
もちろん、スタッフは他にもたくさん仕事があるので、ずっとずっとマッサージしている訳にはいきませんが、動物達が喜んでくれている姿というのは、我々にとってもものすごく嬉しいことなので、まだまだ頑張ろう!!という気持ちになることができます
※デッキブラシもマッサージによく使います◎
クロサイたちに限らず、動物たちも暮らしやすく、そして、スタッフもニヤニヤできるようなお互いにとっての幸せを、これからも探し続けていきたいなぁと思います!!