本日6月10日(土)の朝、ニホンジカのゑつ子さん(メス)が亡くなりました。
ゑつ子さんは1998年に天王寺動物園で生まれました。
2017年からは1頭での生活になっていましたが、健康管理ができるよう、トレーニングを進めていました。
大阪の動物園・みさき公園の閉園に伴い、2020年に5頭のニホンジカがなかま入りしました。
5頭のニホンジカたちは生年月日がわからないものの、みさき公園での飼育年数から、比較的高齢だったことはわかっています。
シカ舎が賑やかになってからは、ゑつ子さんも少し元気になったように感じていました。
今年の5月に、みさき公園から来た最後のニホンジカ・マッチャが亡くなってからは、ふたたびゑつ子さんだけが暮らすシカ舎になっていました。
6月4日(日)に自力で立てなくなり、ごはんもたくさんは食べられなくなっていました。
しかし、口元へもっていったすりリンゴをしっかりと食べたり、処置するときに立とうとしたりするすがたも見られました。
24歳という高齢なゑつ子さんでしたが、いままで通りの力強さを感じました。
本日6月10日(土)の朝に死亡を確認しました。
24年という長い期間、天王寺動物園で暮らしてきたゑつ子さん。
多くの職員が、さまざまなことをゑつ子さんから学ぶことができました。
ゑつ子さんを最後にシカ舎には動物がいなくなりますが、ゑつ子さんから学んだことを、他の動物たちにも活かしていきます。