みなさま、いかがおすごしでしょうか。
今日は旧コアラ館にいるアルダブラゾウガメのお話です。
(現在コアラは飼育しておりません)
天王寺動物園には「ナックル」と「カーブ」という名前の2頭のメスが暮らしています。
左:カーブ 右:ナックル
見分けるポイントは屋外展示場に書いてありますので、少し難しいですがぜひ見分けてみてくださいね
さて、今回はそんなゾウガメたちに新たに設置したフィーダーをご紹介します。
ゾウガメたちは動きもゆっくりなので、以前ふれんどしっぷガーデンでヒツジや野間馬にプレゼントしたような転がすタイプのフィーダーは使うのは難しそうです。
作成に当たってどのようなものを作ろうかなと思い、
英語で“giant tortoise(ゾウガメ)”、“enrichment(動物の暮らしを豊かにする)”と検索したところ、良さそうなものを発見したので作ることにしてみました。
そして出来上がったものがこちら、
箱のようなものに穴がいくつもあいています。
この穴に青草や枝葉をギュッと刺して、それを食べてもらうというものです。
今まで青草は、板の上に置くなどして給餌していましたが、
本来草は“下から生えている”ものなので、それを食べようとすると引きちぎるという行動が発現するはずです。その行動を表現してもらえればと思い作成しました。
実際に使っている様子がこちらです。
設置した初日から積極的に利用してくれたので、作成した本人(飼育担当者)はご満悦ですが、あとは本亀(ゾウガメたち)にとってQOL(生活の質)が良くなるものになっていれば幸いです。
アルダブラゾウガメ担当飼育員
おまけ
野間馬の福、日向ぼっこでお休み中~