みなさんこんにちは!
ブログチェックありがとうございます
今回は飼育員さんから届いたお便りを紹介しますね~
8月12日は「世界ゾウの日(World Elephant Day) 」でした
「世界ゾウの日」はカナダの映画監督のPatricia Simsさんとタイにあるゾウの保護団体(Elephant Reintroduction Foundation)が密猟などにより窮境に陥ったアフリカゾウやアジアゾウに注目してもらおうと2012年に制定されました。
天王寺動物園も、絶滅の危機に追い込まれているゾウのためになにか発信したい、、、!!
しかし、2018年にゾウのラニー博子が亡くなってから天王寺動物園にはゾウはいません。
そこで!!!
今回このブログでは、2014年に亡くなった春子さんや、ラニー博子さんが過ごしていたゾウ舎の現在を少しだけですがお伝えしたいと思います。
皆さんが天王寺動物園で暮らしてくれていたゾウに思いを馳せ、世界のゾウについて考えるきっかけになれば幸いです。
まずはこちら。寝室の写真です。
現在は、以前ナイトズー用に準備した写真や、飼育係お手製の解説が貼られてます。
また、鳥の楽園等でけがをしてしまった動物に安静に過ごしてもらうため、一時的に療養するスペースとしても活用しています。
そして、寝室の天井を見てみると、、、
春子さんとラニー博子さんがウンチを投げ合った跡が今でも残っています。
私は今年4月に入社したばかりなので、ゾウがいる状態でのゾウ舎を知りません。
上記のようなウンチの跡など、ゾウがいた形跡を見ると感慨深いものがあります。
ゾウがいなくなった後も、獣舎維持のために時々油圧扉の操作を行い、施設の点検を行っています。
最後に、あべのハルカスが良く映えるグラウンドの当時と現在の写真です!
当時↓
現在↓
いかがでしたでしょうか?
天王寺動物園でのゾウたちとの思い出を振り返ることができましたか?
世界のゾウたちは、象牙の密輸のために密猟され、数を減らしています。
もの密猟問題に、日本も決して無関係ではありません!
日本では、1970年以降、26万頭分以上の象牙をハンコや彫刻等で消費していると言われています。
ぜひ、ゾウの置かれている危機に目を向けて、自分たちに出来ることを考えてみていただけると嬉しいです
おまけ
走る寄ってくるニワトリのヨシトinゾウ舎