皆さんこんにちは。
ヒー○テック(吸収発熱繊維)を11月前半から着てしまうつっちーです。季節の変わり目苦手なのよね〜
さて、今回はニホンアナグマの「ぽに」について。
最近寒いですね。冬到来です。
日本には四季があり東南アジアなどの熱帯地位域に比べると年間の温度差が大きくなります。そのため、季節によって私達は着る服が変わります。夏は薄着になり、冬は保温効果のあるインナーやダウンジャケットを着て外気温にあった服を纏います。では動物は冬季の寒さ対策はどうしているでしょうか?
6月と12月のぽにを比較すれば一目瞭然です。
6月のぽに
この頃の体重は6、3kgです。
※毎度のことですが画像が荒くてすみません。この頃はまだ私とぽにの距離が遠かったもので…
12月のぽに
どーん!
まんまる―
今月は10.5kgです。半年で4kg以上増えました。
現在ではトレーニングの甲斐もあり近くで写真が撮れます
動物の場合、脂肪をつけることで寒さ対策となります。そのため、アナグマは冬季に丸くなります。
さらに綿毛といって保温効果のある毛が生え防寒対策はばっちり。
寝ている後ろ姿。このフォルム愛おしいい…でも、どっちが頭かわからない。
ニホンアナグマは本州、九州、四国の森林などに生息する日本の固有種です。雑食性で昆虫や果物を食べて生活をしており、野生下では季節によって体重が6~11kgと大きく変化します(年齢と個体差によっても体重は変化します)
春:低活動期であった冬からのリハビリ期間のようなもので外気が暖かくなり行動量が増えます。活動することにより代謝が上がりますが虫や果物などの食料は十分ではありません。
夏:春を終えて更に行動量が増えます。年間で一番体重が低いのは6月でこれは消費カロリーと摂取カロリーのバランスがまだ取れていないことが理由です。7月頃には食べ物も増え始めるため体重が上がり始めます。因みにアナグマの主食はミミズです。
秋:冬に向けて脂肪を蓄えるため食欲が増します。秋は実りの時期なので木の実や果物をよく食します。さらに、上記のぽにの写真のように綿毛も生えてきます。
冬:餌となる小動物や果物、木の実がなくなりエネルギー源の摂取が困難になります。また、冷えた外気から体温を保つためにカロリーを消費してしまうため、巣穴に籠り冬眠をします。冬眠の長さは生息している地域によって異なり、短い期間で終える個体もいます。
そして、次の春を迎える。簡単にいうとこのようなサイクルです。
そこで、飼育下でも季節によって餌の分量や内容を変化させることで四季にあったアナグマの体系維持を目指しました。夏は脂肪を減らすことで暑さ対策になり、冬は肥えることで寒さ対策と言った所です。野生下の体重を参考にしてみましたが、6月は思っていたよりも痩せていたので来年はもう少し体重を上げておきたいと思います。
事前にニホンアナグマの四季を通じた変化を勉強していたもののいざ担当してみると季節からの影響が顕著に体に現れるので非常に興味深かったです。勉強になりました♪
では最後に担当者おすすめの木の葉でベッドを一生懸命作るぽにを見ていただいてからお別れしましょう。これは寒くなってくると頻繁に行う行動で、一生懸命な姿についつい見入ってしまいます
では、おおきに~