スタッフブログをご覧のみなさま、こんにちは
本日はピューマ担当飼育員さんからのお便りを紹介します
みなさんこんにちは!つっちーです
今年はトラ年ですが、私が担当しているピューマとジャガーもトラと同じネコ科なのでよろしくお願いします
さて、今日はピューマのマリーについてのお話です。
最近のマリーはこちら↓
美人(美ネコ)ですね~!お客様からもよくお褒めの言葉をいただきます
写真の明暗も良い感じでしょ(自画自賛w)
そんな美ネコなマリー、年齢は14歳で高齢とまではいきませんが、少しずつ身体に変化もあります。新陳代謝が落ちてきているのか、首元の毛が毛玉になることがしばしば。グルーミングの頻度も減ってきているのかな
↓9月のマリー
首回りに毛玉がついていて少しゴワゴワしているように見えます。この頃はまだ天王寺動物園に来たばかり。環境の変化の影響もあるかもしれません
以前からマリー自身も首元の毛玉を気にする素振りが見られていたので、少しずつ毛玉をほぐしたり、切り取るトレーニングを行っていました。
その成果がこちら↓
右側
左側
顎下
どうですか?
9月と比べると毛玉が減り、すっきりした印象ですよね
マリーは首を撫でられることが好きなので、自ら格子に近づいてきてくれます。その時に竹で作った棒で首を掻くようにしました。そうすることで自ら格子に近づいてくれる頻度が増え、今では棒で格子をコンコンとノックすると首や後頭部を飼育員側に向けた状態でじっとしてくれるようになりました
↓使っている竹の棒
この竹の棒、私は「N棒」と呼んでいて細かな工夫がしてあります
※N棒の名前の由来は、毛玉除去に関するアドバイスをくれた方のイニシャルのNです
工夫その1:材質は竹
竹は加工しやすくある程度強度があります。まとまった毛玉をほぐす時に、プラスチックブラシは柔らかすぎたのですが竹はちょうどいい硬さでした
また、万が一マリーがN棒を噛んだりしても植物質なのでプラスチックよりは安全です。(もちろん嚙まれなように操作しています)
工夫その2:先端の加工
毛玉をほぐすためには、N棒を毛玉に絡ませる必要があります。そのため、先端にブラシの様に切れ目を入れ、一部に大きめの隙間をあけました。この隙間があることにより、先端に毛玉を差し込みやすくなり毛玉がほぐしやすいのです
実際に毛玉をほぐしている様子を動画でご覧ください↓
まだ毛玉が残っていますが、格子越しにしかケアができないので焦らず危険のないように挑戦したいと思います。
今後も年齢にあったケアができるようによく観察し、飼育の工夫を続けていきます
では、おおきに~!