「タンチョウ」仔のお引越し

みなさんこんにちは。本日も天王寺動物園スタッフブログをチェックしていただき、ありがとうございます。本日はツル類飼育担当からのお知らせです。


現在、天王寺動物園ではタンチョウを3羽飼育しています。(親2羽・1羽)

は2022年4月27日生まれで今月で生後8か月になり、体格も親とほぼ同じくらいに成長しました。下の2枚の写真は同じのものですが、生まれて間もない頃と比べると、こんなにも差があります。

 

 

 

 

題名にもありますが、2022年12月5日にを親から離し、別の展示場へ引っ越しを行いました。

引っ越しの理由は、と親の関係にあります。野生のタンチョウは冬の終わりから春頃に繁殖期が始まり、野生だとこのタイミングで親とが離れます。

では、なぜこの時期に引っ越しをしたの?と思われるかもしれません。

この時期に実施したのは、体が大きくなり展示場が狭くなってきたこともありますが、親がまだ落ち着いている時期に、安全に移動を行うためです。繁殖期が近づくと、親は成長したを追い払う行動が見られ、飼育員に対しても攻撃的になります。この期間に親子を離すことは、飼育員もタンチョウもケガをする恐れがあると考えました。こういった理由から、先日に引っ越しを行いました。

引っ越し直後はお互いに鳴き合い、探す様子が見られました。「ピー・ピー」という鳴き声は幼鳥の間だけ聞くことができます。数日後、親は比較的落ち着きましたが、はまだ親を探す様子が見られます。落ち着いて過ごせるまで、あともう少しかかりそうです。

それまであたたかく見守ってあげてください。

 

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